公認心理師 過去問
第5回(2022年)
問56 (午前 問56)

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問題

公認心理師試験 第5回(2022年) 問56(午前 問56) (訂正依頼・報告はこちら)

不登校児童生徒への支援の在り方について(令和元年、文部科学省)の内容として、適切なものを2つ選べ。
  • 学校に登校するという結果を最終的な目標として支援する。
  • 学習内容の確実な定着のために、個別の教育支援計画を必ず作成する。
  • 組織的・計画的な支援に向けて、児童生徒理解・支援シートを活用する。
  • フリースクールなどの民間施設や NPO等との積極的な連携は、原則として控える。
  • 校長のリーダーシップの下、スクールカウンセラー等の専門スタッフも含めた組織的な支援体制を整える。

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この過去問の解説 (3件)

01

文部科学省が令和元年10月25日に通知した、「不登校児童生徒への支援の在り方について」の文章の内容から選択肢の正誤を確認していきます。

選択肢1. 学校に登校するという結果を最終的な目標として支援する。

不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要がある』との記載があります。

よって、不正解です。

選択肢2. 学習内容の確実な定着のために、個別の教育支援計画を必ず作成する。

不登校児童生徒への支援は、学習内容の定着ではなく社会的自立を目的としたものであり、個別の教育支援計画は必ず作成しなければならないものではないため、不正解です。

選択肢3. 組織的・計画的な支援に向けて、児童生徒理解・支援シートを活用する。

正解です。

個々の児童生徒に合った支援策を策定することが重要であり、こういった情報が関係者間で共有されることで支援の効果が期待できるため、「児童生徒理解・支援シート」を作成することが望ましい』との記載があります。

選択肢4. フリースクールなどの民間施設や NPO等との積極的な連携は、原則として控える。

フリースクールなどの民間施設やNPO等と積極的に連携し、様々な関係機関等を活用し社会的自立への支援を行うこと』との記載があります。

よって、不正解です。

選択肢5. 校長のリーダーシップの下、スクールカウンセラー等の専門スタッフも含めた組織的な支援体制を整える。

正解です。

不登校に対する学校の基本姿勢として、『校長のリーダーシップの下,教員だけでなく,様々な専門スタッフと連携協力し,組織的な支援体制を整えることが必要である』との記載があります。

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02

不登校児童の支援に関する設問です。

選択肢1. 学校に登校するという結果を最終的な目標として支援する。

不適切です。

学校に登校するということが最終的な目標ではありません。

不登校児童生徒への支援に関する基本的な考え方に、「 不登校児童生徒への支援は,『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。」とあります。

選択肢2. 学習内容の確実な定着のために、個別の教育支援計画を必ず作成する。

不適切です。

不登校児童生徒への支援において、「学習内容の確実な定着」ではなく、「社会的な自立へ向けての進路選択の幅を広げることであり、支援を行うにあたり「児童生徒理解・支援シート」を作成することが望ましいとされています。

選択肢3. 組織的・計画的な支援に向けて、児童生徒理解・支援シートを活用する。

適切です。

「児童生徒理解・支援シート」を活用して、関係機関等が情報を共有しながら、支援していくことが良いとされています。

選択肢4. フリースクールなどの民間施設や NPO等との積極的な連携は、原則として控える。

不適切です。

積極的に連携を図り支援をしていくことが望ましいとされています。

選択肢5. 校長のリーダーシップの下、スクールカウンセラー等の専門スタッフも含めた組織的な支援体制を整える。

適切です。

「校長のリーダーシップの下,教員だけでなく,様々な専門スタッフと連携協力し,組織的な支援体制を整えることが必要であること」とされています。

まとめ

文部科学省の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)を見ておきましょう。

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03

令和元年10月25日付け「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」の内容と照らし合わせてみます。

選択肢1. 学校に登校するという結果を最終的な目標として支援する。

誤りです。

通知1-(1)では、支援の視点について「不登校児童生徒への支援は『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があること」と明記されており、不登校の時期が本人にとって必要な時期である可能性についても言及しています。

 

選択肢2. 学習内容の確実な定着のために、個別の教育支援計画を必ず作成する。

誤りです。

不登校児童生徒への支援に対する基本的な考え方は社会的な自立です。そのため、学習内容の確実な定着のために個別の教育支援計画を作成することは必須ではありません。

選択肢3. 組織的・計画的な支援に向けて、児童生徒理解・支援シートを活用する。

正しいです。

通知2-(1)で「児童生徒理解・支援シート」を活用した組織的・計画的支援について言及しています。

選択肢4. フリースクールなどの民間施設や NPO等との積極的な連携は、原則として控える。

誤りです。

1ー(2)で「フリースクールなどの民間施設やNPO等と積極的に連携し、相互に協力・補完することの意義は大きい」と明記されています。

選択肢5. 校長のリーダーシップの下、スクールカウンセラー等の専門スタッフも含めた組織的な支援体制を整える。

通知(3)ー1で、「校長のリーダーシップの下、教員だけでなく、様々な専門スタッフと連携協力し、組織的な支援体制を整えることが必要である」と明記されています。

まとめ

正答するために、同通知を確認することは大切ですが、暗記するよりも「不登校という現象をどのように捉えるか」という姿勢や構えが重要になると考えられます。

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