公認心理師 過去問
第5回(2022年)
問136 (午後 問59)
問題文
家族システム論の観点から、Aとその家族関係を説明する心理学概念として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第5回(2022年) 問136(午後 問59) (訂正依頼・報告はこちら)
家族システム論の観点から、Aとその家族関係を説明する心理学概念として、最も適切なものを1つ選べ。
- 連合
- 自己分化
- 遊離家族
- 親役割代行
- 情緒的遮断
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題の正解は、連合 となります。
本問では構造派家族療法への理解がポイントとなります。
各選択肢については以下の通りです。
正しいです。
連合とは家族同士が同じ目的のために結びつくことです。本問では母親と息子が連合して父親と意見が対立しています。
誤りです。
ボーエンの提唱する自己分化とは家族というシステムの中で自身を客観的に見れるようになる過程です。
誤りです。
構造学派家族療法において遊離家族とは家族間の交流が遮断されている状態です。
誤りです。
親役割代行とは大人が親としての役割を果たさない場合に代わりに子供が親に支援や教育的な役割を成すことです。
誤りです。
情緒的遮断とは、家族から離れて物理的・情緒的な交流を避けることです。
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02
家族システム論とは、家族を個人個人が互いに影響し合う一つのシステムと捉え、何か問題がある時は、家族のシステムに問題が起きていると考えるものです。
正解です。
連合とは、何かの目的のために家族の個人と個人が強く結びつくことを言います。この事例は、男子Aと母親Bが強く結びついており、父親Cが断絶されている状況と説明できます。
誤りです。
自己分化とは、家族の中の個人が、「論理・知性」と「感情」の両方を扱う過程を指します。個人の中で、この二つのバランスが良いと(自己分化度が高いと)、「論理・知性」の力で自分らしく過ごしながらも、「感情」の力で家族とのつながりも持てるような健康的な状態とされます。
誤りです。
遊離家族とは、家族の個人間に壁があり、家族としてのまとまりがない状態を意味します。互いに関わり合わない、特定のメンバーだけが強く結びついているような状況です。
誤りです。
親役割代行とは、家族の中で子どもが親の役割を代わりに担っている事を言います。大人の問題や葛藤を子どもが引き受けたり、巻き込まれたりしている状態です。
誤りです。
情緒的遮断とは、不安の高い親に子どもが感情的に巻き込まれ、親との関わりを遮断する事を言います。親を無視する、会わないようにする、家を出るなどの行動が考えられます。
クライエントのアセスメントをする際、このような家族システム論で考える手法もあります。様々な理論に触れ、クライエントに合わせて知識を発揮できると良いですね。
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03
以下に解説します。
正解です。家族メンバーが共通の目的を持って協力し合い、関係を強化することを指します。AとBは父親Cとの対立があるものの、母子は共通の目的(Aの進学先の選択)を持って協力しています。AとBは、Cの無理解に対して意見が一致し、進学先を決める際に連携しています。
Aはまだ家族との関係の中で自己を確立しきれていないため、自己分化には至っていません。
家族間で感情的な距離がある場合に使われる概念ですが、AとBは一緒にいる時間が多く、対立しているものの無関心ではないため該当しません。
母親Bが父親の役割を担っているわけではなく、父親Cは家庭の中での重要な役割を果たしているため、親役割代行とは言えません。
Aと父親Cの間に感情的な距離はあるものの、AとBは依然として強い感情的な結びつきを持っているため、情緒的遮断とも言えません。
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