公認心理師 過去問
第6回(2023年)
問77 (午前 問77)

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問題

公認心理師試験 第6回(2023年) 問77(午前 問77) (訂正依頼・報告はこちら)

45歳の男性A。400人の従業員を抱える通信業の支店長で、総括安全衛生管理者を兼ねている。新興感染症の感染拡大を契機に導入したテレワークが定着してきたが、直近のストレスチェックで、高ストレス者の頻度がテレワーク導入前に比べて増加していることが判明した。そのため、Aは、従業員向けにメンタルヘルス対策の研修をする必要があると考え、健康管理室の公認心理師Bに、研修の内容を相談した。
BがAに提案する研修内容として、適切なものを2つ選べ。
  • 身体活動の勧め
  • 専門医との連携
  • 相談窓口の周知
  • 労務管理の工夫
  • 職場復帰への支援の方法

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この過去問の解説 (3件)

01

Aの状況を考えると、ストレスが増加している主な原因がテレワーク導入に関連する可能性があります。それでは各選択肢を確認していきましょう。

選択肢1. 身体活動の勧め

正解です。

長時間のデスクワークやオンライン作業が増えると、運動不足や体力の低下がストレスの原因になることがあります。定期的なストレッチや運動を促すことは、ストレス軽減に効果的です。

選択肢2. 専門医との連携

専門医との連携は個々の従業員のケースに応じた専門的なアプローチを提供するために重要ですが、現時点では一般的なメンタルヘルス研修とはやや異なるかもしれません。よって不正解となります。

選択肢3. 相談窓口の周知

正解です。

従業員がストレスを感じたときに相談できる窓口を設け、それが十分に周知されることは重要です。このような窓口を活用することで、ストレスを早期に発見し、適切なサポートを提供できます。

選択肢4. 労務管理の工夫

労務管理の工夫は、メンタルヘルス対策とは関連性がありますが、現在の問題に直接的に対処する手段とは言えない可能性があります。よって不正解となります。

選択肢5. 職場復帰への支援の方法

職場復帰支援は、メンタルヘルス対策とは関連性がありますが、現在の問題に直接的に対処する手段とは言えない可能性があります。よって不正解となります。

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02

メンタルヘルス研修では、健康管理の基本的な知識、ストレスの捉え方、セルフケア、不調を感じた場合の対応や相談先の周知などを実施します。

この事例では、テレワーク導入後に、高ストレス者が増えたという状況です。その状況に合わせた研修内容を選択する事が求められます。

選択肢1. 身体活動の勧め

正答です。

自宅で過ごす従業員は、通勤のための移動がなくなり、身体活動が減っていると予想されます。適度な運動は、ストレスの軽減や気分転換になりますので、セルフケアの一つの方法として提案する事は良いと考えられます。

選択肢2. 専門医との連携

誤りです。

安全衛生管理者や健康管理室の公認心理師は、専門医との連携について十分に把握し、必要に応じて従業員へ提案する事はあると言えますが、従業員への研修では取り上げる必要はないと考えられます。

選択肢3. 相談窓口の周知

正答です。

従業員の中には、心身の不調を感じていても、相談先がわからずにいる方、相談をためらう方がいるかもしれません。相談窓口の情報を伝え、相談を必要としている従業員が利用しやすくなるように提案する事が大切です。

選択肢4. 労務管理の工夫

誤りです。

事例の内容からは、労務管理に関する課題は読み取れませんので、問題の回答としては不適切と考えられます。

選択肢5. 職場復帰への支援の方法

誤りです。

うつ病などのために休職していた方などについては、職場復帰の支援は大切ですが、この事例ではそのような状況や読み取れませんので、問題の回答としては不適切と考えられます。

まとめ

メンタルヘルスの研修や心理教育なども、公認心理師の仕事内容の一つです。知識をつけるだけでなく、相手に伝わりやすい表現や方法を身につけていく事も大切です。

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03

正解は「身体活動の勧め」「相談窓口の周知」です。この設問では、テレワーク環境における一次予防(セルフケア)や二次予防(相談・支援体制の周知)を中心とした、メンタルヘルス対策に関する理解が問われています。男性Aは「従業員向けの研修」を検討しているため、従業員に焦点を当てた選択肢を選択することが求められます。

選択肢1. 身体活動の勧め

適切です。テレワークでは通勤や外出機会が減ることから身体活動量が低下すると考えられ、そのことによる健康面へのリスクが懸念されます。そのため「身体活動の勧め」をすることは、セルフケアの促進として有効であると言えます。

選択肢2. 専門医との連携

不適切です。「専門医との連携」は、従業員向けではなく、産業保健スタッフや管理職が行うべき高度な支援(重度のメンタル不調者への対応)と言えます。

選択肢3. 相談窓口の周知

適切です。従業員がストレスや不調を感じた時に、「誰に」「どこに」相談すれば良いかを知っておくことは、心身の不調への早期対応に直結します。特にテレワーク下では、孤立感が強まり、支援に繋がりにくくなるため、「相談窓口の周知」は適切な内容であると言えます。

選択肢4. 労務管理の工夫

不適切です。テレワークにおける労働時間や勤務評価、コミュニケーションの仕組みづくりといった「労務管理の工夫」は、管理者や経営層が担う課題です。従業員向け研修として扱う内容ではないため、不適切です。

選択肢5. 職場復帰への支援の方法

不適切です。「職場復帰への支援の方法」は、うつ病などで休職した従業員への「復職支援プログラム」や「リハビリ勤務」などに関する内容です。従業員向けに実施する「メンタルヘルス対策の研修」としては適当ではありません。

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