公認心理師 過去問
第6回(2023年)
問154 (午後 問77)
問題文
35歳の男性A。Aは、14歳のときに強制わいせつ事件を起こして以来、性犯罪の事件で3度逮捕されたほか、暴行罪で検挙されたことがあり、これまで2回服役している。Aは、社会復帰してから再び事件を起こさないよう自制した生活を送っていたが、自宅で飲酒をしているうちに、気持ちがいらだって外出し、電車の中で痴漢行為をした。逮捕されたAは、「ちょっと触ったのは事実だが、被害は与えていない」と否認していた。
Aの更生に向けた働きかけの方法を特定するために必要な動的リスク要因として、適切なものを2つ選べ。
Aの更生に向けた働きかけの方法を特定するために必要な動的リスク要因として、適切なものを2つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第6回(2023年) 問154(午後 問77) (訂正依頼・報告はこちら)
35歳の男性A。Aは、14歳のときに強制わいせつ事件を起こして以来、性犯罪の事件で3度逮捕されたほか、暴行罪で検挙されたことがあり、これまで2回服役している。Aは、社会復帰してから再び事件を起こさないよう自制した生活を送っていたが、自宅で飲酒をしているうちに、気持ちがいらだって外出し、電車の中で痴漢行為をした。逮捕されたAは、「ちょっと触ったのは事実だが、被害は与えていない」と否認していた。
Aの更生に向けた働きかけの方法を特定するために必要な動的リスク要因として、適切なものを2つ選べ。
Aの更生に向けた働きかけの方法を特定するために必要な動的リスク要因として、適切なものを2つ選べ。
- 飲酒
- 暴行罪
- 初発非行
- 犯罪に対する認識
- 幼児期の親子関係
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この過去問の解説 (3件)
01
再犯リスク要因として、犯罪歴のように変化しないものを静的リスク要因、犯罪への態度など変化しうるものを動的リスク要因と呼びます。
各選択肢が静的リスク要因、動的リスク要因のどちらに含まれるかを判断し、動的リスク要因に含まれるものを選択しましょう。
飲酒をした状況で再犯リスクが高まると考えられ、飲酒状況は変化しうる要因ですので動的リスク要因です。
これまでの暴行罪の検挙や逮捕歴は再犯リスクを高める要因ですが、変化するものではありませんので静的リスク要因となります。
暴行罪と同様に、再犯リスクを高める要因ですが、変化するものではありませんので静的リスク要因となります。
犯罪に対する認識は、すぐに変えられるものではありませんが、新たな気づきや経験からゆっくりと変化するものですので動的リスク要因となります。
成育歴も再犯リスクを高める要因となる場合がありますが、変化するものではありませんので静的リスク要因となります。
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02
Aのこれまでの行動から、各選択肢を検討していきます。
正解です。
自宅で飲酒をしているうちに、気持ちがいらだち犯行に及んだことから、飲酒は動的リスク要因と考えられます。
Aは暴行罪で検挙されたことがあるが、今回の事件と今後の更生を考えると不適切な解答となります。
Aの今後の更生を考えると、初発非行を動的リスク要因と考えるのは不適当です。
正解です。
Aは今回の痴漢行為で「被害は与えていない」と考えており、犯罪に対する認識は動的リスク要因となります。
Aの幼児期の親子関係については言及がないことから、今後の動的リスク要因とは考えにくいです。よって不適当な解答となります。
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03
再犯リスク要因は、大きく「静的リスク要因」と「動的リスク要因」に分類されます。
静的リスク要因とは、その人の過去の経歴や属性、生育環境など、変化させることができないリスク要因のことです。
動的リスク要因とは、心理状態や生活環境、行動パターンなど、介入によって変化させることができるリスク要因のことです。
適切な記述です。
飲酒は介入によって改善可能であるため、動的リスク要因です。
不適切な記述です。
過去の犯罪歴は介入によって改善できませんので、静的リスク要因です。
不適切な記述です。
初発非行(初めての非行)は介入によって改善できませんので静的リスク要因です。
適切な記述です。
今回Aさんは「ちょっと触ったのは事実だが、被害は与えていない」と否認しており、犯罪への意識が一般とずれていることがうかがえます。
犯罪に対する認識は介入によって改善が見込まれますので、動的リスク要因です。
不適切な記述です。
生育環境などは介入によって改善できませんので、静的リスク要因です。
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