公認心理師 過去問
第6回(2023年)
問101 (午後 問24)

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問題

公認心理師試験 第6回(2023年) 問101(午後 問24) (訂正依頼・報告はこちら)

不眠を訴える患者に対し、寝床を睡眠以外に使わないように指導する方法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 刺激制御法
  • 睡眠制限法
  • 認知再構成法
  • リラクセーション法
  • セルフ・モニタリング法

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この過去問の解説 (3件)

01

それぞれの用語の意味を確認していきましょう。

選択肢1. 刺激制御法

正解です。

これは寝床を睡眠以外の活動に使うことを避け、寝床が眠りに関連付けられるようにするアプローチです。具体的には、ベッドでの活動を最小限にし、就寝時には寝るための環境作りをすることが含まれます。これにより、睡眠と寝床の関連付けを強め、寝床に対する不安を減らすことができます。

選択肢2. 睡眠制限法

「睡眠制限法」は睡眠時間を制限し、睡眠の質を向上させる方法です。寝床の時間を短くし、睡眠を増やすための深い眠りを促します。

選択肢3. 認知再構成法

「認知再構成法」は、不眠に関連する不適切な信念や考えを変えることで、睡眠を改善する方法です。不眠に対する認知の再構築やポジティブな思考を増やすことを重視します。

選択肢4. リラクセーション法

「リラクセーション法」は、リラクセーションやストレス軽減を促進し、睡眠の質を改善するための技術や方法を指導します。

選択肢5. セルフ・モニタリング法

「セルフ・モニタリング法」は、睡眠パターンや環境を記録し、問題を特定して改善するための情報を提供します。

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02

この問題の正答は「刺激制御法」です。

不眠への対処には薬物などだけでなく、睡眠のリズムを整えるためのさまざまな手法が使われます。詳しく見てみましょう。

選択肢1. 刺激制御法

正答です。

刺激制御法は、眠くなった時にだけ横になる、寝床は寝るためだけに使う、寝れない時は別の部屋へ行くなどの事に気を付けて、寝床と睡眠が結びつくように生活を変えていくものです。

選択肢2. 睡眠制限法

誤りです。

睡眠制限法では、まず自分の平均的な睡眠時間を確認し、その平均睡眠時間程度の短い時間だけ眠る事から始めます。睡眠時間を決めた上で、起床時間から逆算して寝床に入る時間を決めて寝るようにします。上手く眠れるようになったら、寝床に入る時間を早めるなど、生活を整えていきます。

選択肢3. 認知再構成法

誤りです。

認知再構成法とは、適応的でない認知行動、ネガティブな認知行動を適応的な行動に変えていくものです。

どのような状況でどのような考えや気持ちが浮かびやすいのか、浮かびやすい考えの代わりになる考えはあるか、考えが変わる事で気持ちに変化があるか、などを考えるようにします。

選択肢4. リラクセーション法

誤りです。

リラクセーション法とは、体の緊張をほぐす事によって、ストレスの緩和を目指すものです。

ゆっくりと深呼吸をする、体に力を入れて一気に力を抜くなど、さまざまな方法があります。

選択肢5. セルフ・モニタリング法

誤りです。

セルフ・モニタリング法とは、自分の考えや行動、感情を、自分で記録し、客観的に観察するものです。客観的に見る事で、改善策に気づく事や心の健康を保つ事につながると期待されます。

まとめ

睡眠リズムを整える事やストレスを溜め込まずに生活する事は、心身の健康のためにとても大切な事です。そのためのアプローチや手法を知っておく事は、もちろんクライエントのためになりますが、公認心理師自身が健康的に働くためにも役立ちます。取り入れやすい手法も多くありますので、知識を身につけておきましょう。

参考になった数3

03

正解は「刺激制御法」です。この設問では、不眠症の認知行動療法における各技法の特徴を理解しているかが問われています。「寝床を睡眠以外に使わないようにする」という行動指導は、「刺激制御法」の中核的な要素です。

選択肢1. 刺激制御法

適切です。「刺激制御法」は、不眠に関係する「環境刺激」と「睡眠」との結びつきを調整する方法です。寝床は「寝る時だけ」に使うこととし、読書したり、スマホを見たり、考えごとをしたりする場所にしないようにします。 眠くなった時にベッドに入り、寝付けなければ一度ベッドを出る、というようなルールを決めて行動することで、ベッド=睡眠の場とするようにします。

選択肢2. 睡眠制限法

不適切です。「睡眠制限法」は、実際に寝ている時間に合わせて「床につく時間を制限する」方法です。これは、長時間ベッドにいても眠れない人に対してベッドにいる時間を減らすことで、眠気を高めて、睡眠効率を改善することを目的とします。

寝床の使い方(刺激の制御)ではなく、睡眠時間の調整を行うことが中心なので、選択肢としては不適切です。

選択肢3. 認知再構成法

不適切です。「認知再構成法」は、睡眠に対する誤った信念を修正する方法です(例えば、一日8時間は寝られないと明日一日辛くなってしまう、という思い込みなど)。この方法は思考パターンへの介入であり、寝床の使用ルールに関するものではありません。

選択肢4. リラクセーション法

不適切です。「リラクセーション法」は、入眠を妨げる身体的緊張や不安を軽減するための方法です。「筋弛緩法」や「呼吸法」などを使います。「刺激制御」ではなく「緊張緩和や不安軽減」のための技法であるため、選択肢としては不適切です。

選択肢5. セルフ・モニタリング法

不適切です。「セルフ・モニタリング法」は、自分の睡眠パターンや行動を記録・観察する方法です。睡眠日誌をつけるなどして、自分の睡眠に関する問題点を把握していきます。寝床の使い方そのものを指導するための方法ではありません。

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