公認心理師 過去問
第6回(2023年)
問102 (午後 問25)

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問題

公認心理師試験 第6回(2023年) 問102(午後 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

10歳の子どもに対して、虐待によるトラウマの影響をアセスメントする際に用いる心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
  • A−DES
  • KABC−Ⅱ
  • M−CHAT
  • PARS−TR
  • TSCC

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この過去問の解説 (3件)

01

虐待によるトラウマの影響を評価する際に適切な心理検査を確認していきます。

選択肢1. A−DES

A-DESは、思春期の解離経験を評価するための尺度で、解離症状による影響を測定します。

本問においては不正解となります。

選択肢2. KABC−Ⅱ

KABC−Ⅱは、知能検査の一種であり、幅広い発達領域(言語、思考、記憶など)を評価しますが、虐待によるトラウマのアセスメントには直接的には適していません。

本問においては不正解となります。

選択肢3. M−CHAT

M−CHATは、自閉症スペクトラム障害(ASD)の早期スクリーニングツールであり、虐待やトラウマ関連の症状を評価するためのものではありません。

本問においては不正解となります。

選択肢5. TSCC

正解です。

TSCCは、子どもや青少年のトラウマ関連の症状を評価するための検査です。

特に虐待、ストレス、またはトラウマ体験によって引き起こされる心理的な症状や問題を評価します。

この検査は、10歳の子どもに対しても適用可能であり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や不安、抑うつ、睡眠障害などのトラウマ関連症状を評価します。

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02

子どもを対象とした心理検査にも多くの種類があります。

心理検査の目的や方法について知識を身につけましょう。

この問題の正答は「TSCC」です。

では、それぞれの検査について詳しく見てみましょう。

選択肢1. A−DES

誤りです。

A-DESは「思春期解離体験尺度」と呼ばれるもので、解離症状のアセスメントをする事を目的に実施されます。11歳から18歳のお子さんが対象です。

選択肢2. KABC−Ⅱ

誤りです。

KABCーⅡは、子どもの知的能力について、認知処理過程と基礎学力から評価するものです。お子さんの強み、弱みを理解し、支援や指導に活かす事ができます。2歳6ヵ月から18歳11ヵ月までのお子さんが対象です。

選択肢3. M−CHAT

誤りです。

M-CHATは、「乳幼児期自閉症チェックリスト修正版」と呼ばれるものです。自閉スペクトラム症の可能性を測ることができます。16~30ヶ月のお子さんについて、養育者に回答してもらい、評価をします。

選択肢4. PARS−TR

誤りです。

PARS-TRは、「親面接式自閉スペクトラム症評定尺度」と呼ばれるものです。

3歳以上のお子さんについて、自閉スペクトラム症の可能性、その特性をふまえて支援をする事の必要性について検討する事ができます。養育者に回答してもらい、評価をします。

選択肢5. TSCC

正答です。

TSCCは、「Trauma Symptom Checklist for Children」を略した名称です。8~16歳のお子さんを対象に、虐待などのトラウマ体験の影響について評価する事ができます。お子さん自身にチェックリストに回答してもらい、評価をします。

まとめ

上記の心理検査は、あくまでアセスメントやスクリーニングのために実施されるものです。これらの検査だけで診断されるべきではありません。検査の目的や適切な実施方法を十分に理解して実施する事が大切です。

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03

正解は「TSCC」です。この設問では「虐待によるトラウマ反応を評価する」ための心理検査を選ぶことが求められています。トラウマの影響を測定する代表的な検査はある程度限られているため、この場で理解しておくと良いでしょう。

選択肢1. A−DES

不適切です。「A-DES」は、解離症状を測定するための心理検査です。主に思春期(11〜18歳)を対象としています。10歳の子どもには適用年齢外であり、またトラウマ全般よりも解離症状に焦点を当てた検査であるため、適当ではありません。

選択肢2. KABC−Ⅱ

不適切です。「KABC-II」は、子どもの認知・知的能力を測定する心理検査です。知的機能や認知処理過程(同時処理・継次処理など)を評価することができます。そのため、トラウマの影響を測定する検査としてはふさわしくありません。

 

選択肢3. M−CHAT

不適切です。「M-CHAT」は、自閉スペクトラム症ASD)のスクリーニング検査です。対象は主に18〜30か月(1歳半〜2歳半)の幼児であり、虐待によるトラウマの影響を測定する検査ではありません。

選択肢4. PARS−TR

不適切です。「PARS-TR」は、自閉スペクトラム症の行動特性を保護者への面接で評価する検査です。自閉スペクトラム症に関するアセスメントに用いる心理検査であるため、トラウマや虐待の影響の評価としては望ましい検査ではありません。

選択肢5. TSCC

適切です。「TSCC」は、8〜16歳の児童を対象とした心理検査であり、トラウマ関連症状不安、抑うつ、解離、侵入思考、怒り、性的関心など)を多面的に評価することができます。虐待、暴力、事故などのトラウマ体験後の心理的影響を把握するのに最も適しています。

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