公認心理師 過去問
第7回(2024年)
問78 (午後 問1)
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問題
公認心理師試験 第7回(2024年) 問78(午後 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
- 正義原則
- 多重関係
- 自己決定権
- 多様性の理解
- 秘密保持義務の適用範囲
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では、タラソフ判決が心理的支援の職業倫理に与えた影響について理解することが重要です。
特に、クライアントの秘密保持と公共の安全という二つの倫理的義務の間のバランスについて考える必要があります。
また、この判決が心理専門職の法的・倫理的責任にどのような変化をもたらしたかを把握することも求められます。
この選択肢は不適切です。正義原則は倫理的な概念ですが、タラソフ判決の主要な焦点ではありません。判決は主に秘密保持と公共の安全に関するものです。
この選択肢は不適切です。多重関係は心理専門職の倫理的問題の一つですが、タラソフ判決の主題ではありません。判決は主にクライアントの秘密保持に関するものです。
この選択肢は不適切です。自己決定権は重要な倫理的概念ですが、タラソフ判決の主な焦点ではありません。判決は主に治療者の義務に関するものです。
この選択肢は不適切です。多様性の理解は心理的支援において重要ですが、タラソフ判決の主題ではありません。判決は主に危険の予見と警告に関するものです。
この選択肢が最も適切です。タラソフ判決は、クライアントが第三者に危害を加える可能性がある場合、治療者には秘密保持義務を超えて警告する義務があると示しました。これにより、秘密保持義務の適用範囲が明確化されました。
タラソフ判決は、心理専門職の秘密保持義務と公共の安全を守る義務のバランスに関する重要な転換点となりました。
この判決により、クライアントが第三者に危害を加える可能性がある場合、治療者には警告する義務があることが明確化されました。これは秘密保持義務の適用範囲を再定義し、心理専門職の法的・倫理的責任に大きな影響を与えました。
この判決の理解は、現代の心理的支援における倫理的判断の基礎となっています。
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02
タラソフ判決とは、タラソフという女性がある男性に殺害された事件に関する判決です。
犯人の男性は、精神科通院をしており、主治医へ’人を殺害する考えがある’と語っていました。主治医は患者の秘密を守ろうとし、その事を口外しませんでしたが、この男性は本当に人(タラソフ)を殺害してしまったのです。
遺族は、主治医が男性の考えを知らせてくれたなかったことを訴えました。その判決として、患者が第三者へ危険な行為をすることを示している場合には、その第三者や周囲の人へ警告する、警察へ伝えるなどの策をとり、第三者を保護するような行動を認めたというものです。
つまり、これは医療者に秘密を守る義務があるとしても、第三者の命に危険があるような場合には、その枠を超えて対応するべきということです。
よって、この問題の正答は、「秘密保持義務の適用範囲」が適切と言えます。
公認心理師もクライエントの秘密を守る義務がありますが、クライエント本人や周囲の人の命に関わるような状況に気づいた場合には、その限りではありません。必要に応じて、関係機関への通報や情報提供が求められますので、状況を整理し、冷静に対応できるよう努めましょう。
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03
タラソフ判決は、心理職の守秘義務と第三者の安全確保との関係について大きな影響を与えた判決として知られています。職業倫理における守秘義務の限界や例外を考える上で重要な事例です。
正義原則は、支援を公平かつ公正に提供することを求める倫理原則です。タラソフ判決が直接扱った内容ではありません。
多重関係とは、支援関係に加えて別の関係を持つことで利益相反が生じる状態を指します。
自己決定権は、クライエントが自らの意思で選択し決定する権利を尊重する考え方です。
多様性の理解は、文化や価値観などの個人差を尊重して支援を行うための重要な視点です。
正解です。タラソフ判決では、クライエントが特定の第三者に危害を加える危険がある場合には、守秘義務よりも第三者の安全確保が優先され得ることが示されました。この判決は、秘密保持義務の適用範囲や限界に関する重要な判断として位置付けられています。
タラソフ判決は、守秘義務が絶対ではなく、第三者への重大な危険が予測される場合には安全確保の責任が生じることを示した判決です。秘密保持義務の例外を考える際の代表的な事例として押さえておきましょう。
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