公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問5 (午前 問5)
問題文
統計的仮説検定において、帰無仮説が偽であるときに帰無仮説を棄却する確率を表すものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問5(午前 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
統計的仮説検定において、帰無仮説が偽であるときに帰無仮説を棄却する確率を表すものを1つ選べ。
- 検定力
- 有意確率
- 有意水準
- 第1種の誤りの確率
- 第2種の誤りの確率
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この過去問の解説 (2件)
01
仮説検定における基礎的な問題です。
仮に母集団(勉強した人達)とAグループ(勉強をサボった人達)のテスト得点に差があることを統計的に証明するとしたなら、以下の仮説が考えられます。
・帰無仮説:母集団と、グループAの得点の間に差がない
・対立仮説:母集団と、グループAの得点の間に差がある
仮説検定を行う時には、まずは「差がない」とする帰無仮説が正しいと仮定します。
もしこの帰無仮説が間違っていることを証明できたなら、対立仮説が正しい(つまり「差がある」)と考えられるでしょう。
回りくどい方法ですが、「差がある」ということを直接的に証明することは難しいため、このような手段が選ばれています。
正解です。検出力とは、帰無仮説が正しくない時に、正しく帰無仮説を棄却する確率のことを指します。
誤りです。有意確立は、帰無仮説を仮定した場合に検定統計量の実現値以上の異常が生じる確率のことを指します。
p値と表現されます。
誤りです。有意水準は、帰無仮説を棄却するための確立の基準のことを指します。
通常5%(α=.05)や1%(α=.01)とされることが多いです。
誤りです。第1種の誤りの確率は、帰無仮説が正しいのにもかかわらず誤って棄却する確率のことを指します。
誤りです。第2種の誤りの確率は、帰無仮説が誤っているのにも関わらず採択してしまう確率のことを指します。
検定力が小さい(つまり帰無仮説が正しくない時に、正しく帰無仮説を棄却する確率が低い)と、第2種の誤りの確立が高くなってしまいます。統計結果の信頼性を確認するためにも、検定力の算出が必要です。
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02
統計学の「仮説検定」に関する基礎問題です。
正解です。統計的仮説検定において、帰無仮説が偽であるときに正しく棄却出来る確率のことを表します。
誤りです。帰無仮説が正しいと仮定したときに、実際の得られたデータ以上に極端な結果が出る確率のことを表します。
誤りです。第一種の誤りを犯す確率の上限として研究者があらかじめ設定する値です。
誤りです。帰無仮説が真であるのに誤って棄却してしまう確率です。
統計的仮説検定の基礎です。
母集団と特定グループの平均の差があるかどうかを判断するために「差がない」という帰無仮説を立てます。
データを分析して帰無仮説が棄却出来るかを検討し棄却出来れば「差がある」と考えます。
ポイント
・帰無仮説:差がないと仮定する
・対立仮説:差があることを示す
データに基づき「差があるかないか」を統計的に判断する方法が仮説検定です。
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