公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問18 (午前 問18)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問18(午前 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

クライエントが抱えている重要な他者との問題を、4つの問題領域のいずれかに相当するかを同定した上で、それぞれの治療戦略によって解決を図る方法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 内観療法
  • 森田療法
  • スキーマ療法
  • 対人関係療法
  • 問題解決療法

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この過去問の解説 (2件)

01

臨床心理学の療法に関する問題です。

選択肢1. 内観療法

誤りです。吉本伊信が提唱した日本で生まれた心理療法です。

「自分が他者から受けたこと/他者にしてあげたこと/迷惑をかけたこと」を振り返り、自己理解と感謝の気持ちを深めることを目的としています。

選択肢2. 森田療法

誤りです。森田正馬が提唱した日本で生まれた心理療法です。

不安や症状をなくそうとせず、あるがままに受け入れつつよりよく生きることを重視しています。

選択肢3. スキーマ療法

誤りです。ヤングによって提唱されました。

生きづらさの根っこにあるスキーマに焦点を当てる心理療法です。

選択肢4. 対人関係療法

正解です。対人関係療法は心理的な問題は人間関係の問題として捉えていきます。

対人関係療法の4つの問題領域として、悲嘆(Grief)、対人関係の役割期待のずれ(Role dispute)、役割変化(Role transition)、対人関係の欠如(Interpersonal deficits)を扱っていきます。

選択肢5. 問題解決療法

誤りです。問題解決療法は、短期的治療に用いられやすいです。問題を客観的に把握し今解決できる問題を取り出し解決方法を導いていきます。

まとめ

今回正解の対人関係療法の主な4つの領域です。

悲嘆(Grief):大切な人との死別など

対人関係の役割期待のずれ(Role dispute):夫婦・親子・職場などでの期待の食い違い

役割変化(Role transition):就職・退職・結婚・出産などライフイベントによる変化

対人関係の欠如(Interpersonal deficits):親密な関係を築けない、孤立など

これらを整理し治療に繋げていきます。

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02

心理療法に関する基礎的な知識を問う設問です。

選択肢1. 内観療法

誤りです。内観療法では、自分の身近な人(家族など)に対する過去の関わりを、【①世話になったこと②して返したこと③迷惑をかけたこと】というテーマにそった具体的事実として、繰り返し思い返していくという手続きがとられます。問題文には該当しません。

選択肢2. 森田療法

誤りです。森田療法の原法では4期に分けて治療を行うこととされていますが、対象は神経症(とくに社会恐怖傾向を示す事例)であり、「重要な他者との問題」を治療する療法ではありません。

選択肢3. スキーマ療法

誤りです。スキーマ療法とは、個人の問題や苦悩の原因を解決するために、その背景にあるスキーマ(認知的枠組み)に焦点を当てて取り組む心理療法のことを指します。

問題文には該当しません。

選択肢4. 対人関係療法

正解です。対人関係療法とは、Cl.の人間関係の問題が「①悲哀②対人関係の中での役割喪失③役割の変化④対人関係の欠如」のどの領域に相当するのかを同定し、それに応じて治療戦略を考え、解決を図る療法のことを指します。

選択肢5. 問題解決療法

誤りです。問題解決療法は、問題解決の方法を学ぶ治療法のことであり、5つの段階を経てクライエントが自分自身で問題解決できるといった自己効力感を増大させ、問題解決をセルフコントロールできるよう指導します。

問題文には該当しません。

まとめ

対人関係療法とは、主に非精神病性のうつ病に対する精神療法とされています。

うつ病の発症や経過には、生物学的な脆弱性に加えて、患者が抱えている対人関係上の問題が大きく影響すると考え、パッケージ化した方法で、対人関係の問題の解決を図ることを目的とする療法です。

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