公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問20 (午前 問20)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問20(午前 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

緊張すると分泌が促進され、血管の収縮によって血圧を上昇させるホルモンとして、最も適切なものを1つ選べ。
  • オキシトシン
  • コルチゾール
  • サイロキシン
  • アルドステロン
  • ノルアドレナリン

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この過去問の解説 (2件)

01

各ホルモンとその働きに関する設問です。

選択肢1. オキシトシン

誤りです。オキシトシンは、視床下部から分泌されるホルモンで、一般的には「愛情ホルモン」とも呼ばれています。

ストレス緩和に寄与するホルモンであり、問題文には当てはまりません。

選択肢2. コルチゾール

誤りです。コルチゾールは、緊張などのストレスに関連ホルモンではありますが、一般には特に朝に分泌量が高くなり、血糖値の上昇や、免疫抑制などの作用を持ちます。

問題文には当てはまりません。

選択肢3. サイロキシン

誤りです。サイロキシンは、甲状腺ホルモンの一種であり、代謝の調節や、心拍数や体温の調整に関連するホルモンです。

問題文には当てはまりません。

選択肢4. アルドステロン

誤りです。アルドステロンは、副腎から分泌されるホルモンで、血圧の上昇に関与しますが、それはナトリウムの再吸収やカリウムの排出を促進することによる作用です。

問題文には当てはまりません。

選択肢5. ノルアドレナリン

正解です。ノルアドレナリンは、交感神経末端から放出される物質です。

精神的ストレスや緊張が高まりなどによって働きが強くなると、血管の収縮によって血圧を上昇させ、発汗、心拍数の増加、瞳孔拡大などが見られます。

まとめ

特に自律神経(交感神経・副交感神経)と各ホルモンの働きの関係に着目しながら、要点を覚えるようにしましょう。

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02

ホルモンの働きに関する問題です。

選択肢1. オキシトシン

誤りです。視床分泌され愛情や信頼に関わるホルモンと言われています。「幸せホルモン」と呼ばれることもあり愛着や母子関係でよく取り上げられます。

選択肢2. コルチゾール

誤りです。副腎皮質ホルモンです。ストレスや緊張によって分泌され血糖値上昇などに関与しています。

選択肢3. サイロキシン

誤りです。甲状腺ホルモンで代謝を促進し心拍数や代謝を高める作用をします。

選択肢4. アルドステロン

誤りです。副腎皮質ホルモンでナトリウム再吸収・カリウム排泄を通じて体液量を調整し、血圧を調節します。

選択肢5. ノルアドレナリン

正解です。交感神経系・副腎髄質から分泌され、血管を収縮させ、血圧を急激に上げます

1. 血管収縮・血圧上昇

血管に作用し、収縮を引き起こします。

2. 心臓への作用

心拍数や心収縮力を高めます。

3. 脳への作用

脳幹から放出され、覚醒・注意・集中を高める。

不安や緊張感の増加にも関わります。

まとめ

問題にはありませんでしたがノルアドレナリンが回答にあるのでアドレナリンとの違いも理解しておくと良いです。

アドレナリン:副腎髄質から主に分泌、心臓への作用が強い → 心拍数・血流を増やします。

ノルアドレナリン:交感神経末端・副腎髄質から分泌、血管への作用が強い → 血圧を高めます。

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