公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問21 (午前 問21)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問21(午前 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

R. S. LazarusとS. Folkmanが提唱した、ストレスコーピング理論に基づき、職場のストレスに対する情動焦点型コーピングの例として、最も適切なものを1つ選べ。
  • タスクの優先順位を見直す。
  • 配置転換の希望を申し出る。
  • 新たな仕事のスキルを習得する。
  • 業務の効率化について上司と相談する。
  • 仕事でのポジティブな経験を振り返る。

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この過去問の解説 (2件)

01

R. S. LazarusとS. Folkmanが提唱したストレスコーピング理論では、「問題焦点化型コーピング」と「情動焦点型コーピング」の2種類のコーピングについて述べています。

選択肢1. タスクの優先順位を見直す。

誤りです。「タスクの優先順位を見直す」のは、ストレッサーへの直接的な対処法略であるため、問題焦点型コーピングであると考えられます。

選択肢2. 配置転換の希望を申し出る。

誤りです。「配置転換の希望を申し出る」のは、ストレッサーへの直接的な対処法略であるため、問題焦点型コーピングであると考えられます。

選択肢3. 新たな仕事のスキルを習得する。

誤りです。「新たな仕事のスキルを習得する」のは、ストレッサーへの直接的な対処法略であるため、問題焦点型コーピングであると考えられます。

選択肢4. 業務の効率化について上司と相談する。

誤りです。「業務の効率化について上司と相談する」のは、ストレッサーへの直接的な対処法略であるため、問題焦点型コーピングであると考えられます。

選択肢5. 仕事でのポジティブな経験を振り返る。

正解です。「仕事でのポジティブな経験を振り返る」のは、ストレス事態における情動的側面への対処法略であるため、情動焦点型コーピングであると考えられます。

まとめ

「問題焦点化型コーピング」とは、問題となるストレッサーヘの直接的な対処法略のことを指します。

 

「情動焦点化型コーピング」とは、ストレス事態における情動的側面への対処行動のことを指します。

たとえば、笑ってごまかす、深呼吸をするなどの例が挙げられます。

 

ほとんどの人が両方の型のコーピングを用いていると言われています。

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02

R. S. LazarusとS. Folkmanが提唱したストレスコーピング理論に関する問題です。

選択肢1. タスクの優先順位を見直す。

誤りです。問題焦点型コーピングにあたります。

選択肢2. 配置転換の希望を申し出る。

誤りです。問題焦点型コーピングにあたります。

選択肢3. 新たな仕事のスキルを習得する。

誤りです。問題焦点型コーピングにあたります。

選択肢4. 業務の効率化について上司と相談する。

誤りです。問題焦点型コーピングにあたります。

選択肢5. 仕事でのポジティブな経験を振り返る。

正解です。ポジティブな感情を入れているので情動焦点型コーピングにあたります。

まとめ

R. S. LazarusとS. Folkmanが提唱したストレスコーピング理論は、ストレス対処行動を2つに分けています。

問題焦点型コーピング(Problem-focused coping)

ストレスの原因そのものを変えたり取り除いたりしようとする対処です。

例:計画を立て直す、上司に相談する、スキルを身につける。

情動焦点型コーピング(Emotion-focused coping)

ストレスによって生じる不快な感情を和らげようとする対処です。

例:気分転換、リラクゼーション、前向きに捉える。

ここをおさえておきましょう。

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