公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問52 (午前 問52)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問52(午前 問52) (訂正依頼・報告はこちら)

児童の自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害〈ASD〉のアセスメントにおいて、幼児期に関する情報で重視するべき点として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 吃音
  • 不器用
  • 共同注意
  • 衝動的行動

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正解は「共同注意」です。

自閉スペクトラム症(ASD)は、「社会的や対人関係の困難さ」「コミュニケーションの困難さ」「特定の事物や行動に関する強いこだわり」の3つの特徴を有しています。これらの特徴は環境や育ち方など後天的なものではなく、幼少期から見られることが多いものであり、人によってその程度や現れ方も異なっています。そのため、この設問では幼児期に見られる特徴として、相応しいものを選択することが求められます。

選択肢1. 吃音

吃音とは、言葉に詰まったり、最初の一音を何度も繰り返したり、話すときの言葉がスムーズに出ない状態のことを指します。その原因は明確に解明されていませんが、遺伝的素因、環境的素因の双方が影響していると考えられています。吃音の多くが幼児期に発生し、自然に治ったり徐々に軽くなったりすることが多いですが、幼児期に自閉症に関連する情報として重視するべき点とは異なります。

選択肢2. 不器用

自閉スペクトラム症(ASD)の特性の一つとして、運動面のぎこちなさや不器用さが見られますが、幼児期においては不器用さは多くの場合に見られるものであるため、自閉症スペクトラム障害〈ASD〉のアセスメントにおいて重視する要素とまでは言いきれません。

選択肢3. 共同注意

正解です共同注意とは、他者と関心を共有する事物や話題へ、注意を向けるように行動を調整する能力のことを言います。生後9か月頃から、指をさした方向について保護者と一緒に注意を向ける、などの形で見られるようになりますが、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持つ人は、幼児期においても共同注意に困難さを示すことが多いです。

選択肢4. 衝動的行動

衝動的行動は、自身の欲求や思いつき、外部からの刺激に対して即時に行動してしまうことを言います。自閉スペクトラム症(ASD)の特徴というよりも、主にADHD(注意欠如多動症)のアセスメントにおいて重要な情報となります。

まとめ

自閉スペクトラム症(ASD)は発達障害の一種であり、脳機能の発達の偏りによって生じます。代表的な発達特性について、覚えておくことが大切でしょう。

参考になった数6

02

4つの選択肢について、それぞれ ASDにおける意味や関連度を解説します。

選択肢1. 吃音

吃音は発達障害の一部の人にみられることがありますが、ASDの診断の中心的な特徴ではありません。むしろ吃音は特定の言語障害や発達性吃音として別枠で評価されます。

選択肢2. 不器用

ASDの子どもに運動のぎこちなさが伴うことはありますが、不器用さ自体はASDの必須診断基準ではありません。
むしろ「発達性協調運動障害(DCD)」やADHDなどで強く見られることが多いです。

選択肢3. 共同注意

幼児期におけるASDの重要な兆候の1つ。共同注意の獲得が遅れたり欠如していると、言語発達や社会的コミュニケーションの発達に影響します。

選択肢4. 衝動的行動

衝動性はASDにもみられる場合がありますが、より典型的にはADHDの特徴として注目されます。ASD評価の中では補足的な情報です。

まとめ

早期発達段階における社会的コミュニケーション能力の基盤であり、ASDの早期発見の重要な手がかりになるため、ASD幼児期アセスメントで最も重視されるのは共同注意です。

参考になった数0