公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問55 (午前 問55)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問55(午前 問55) (訂正依頼・報告はこちら)

暴力映像の視聴が攻撃行動を促進する機序を説明する概念として、適切なものを2つ選べ。
  • 消去
  • 模倣
  • 脱感作
  • 負の強化
  • カタルシス

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「模倣」と「脱感作」です。

メディアの視聴は年齢が低いほどその影響を受けやすく、暴力映像の視聴により「攻撃性」「脱感作」「恐怖」などに影響を及ぼすとされています

選択肢1. 消去

不正解です。消去とは、学習により強化された行動が、その後徐々になくなっていく現象のことであり、攻撃行動を促進する機序としては相応しくありません。

選択肢2. 模倣

正解です模倣とは、他者の行動を再現する行為をさします。特に年齢が低いうちには他者の言動やメディアにより発信された情報を模倣することが多く、視聴した攻撃行動を模倣することにより、攻撃行動が促進されるものと考えられます。

選択肢3. 脱感作

正解です脱感作とは、繰り返される刺激に対して、徐々に反応が少なくなっていくことを言います。暴力映像の視聴により、暴力そのものに対して慣れてしまうことで、攻撃行動が促進されるものと考えられます。

選択肢4. 負の強化

不正解です。負の強化とは、ある行動により不快な刺激が取り除かれることで、その行動が促進されることを言います。この場合は暴力映像の視聴は、刺激を取り除かれることではないため、選択肢としては不適切です。

選択肢5. カタルシス

不正解です。カタルシスとは、負の感情(悲しみ、不安、恐怖、葛藤)などが解放され、精神状態が浄化されることを言います。一般的に、暴力映像の視聴により精神状態が浄化され、攻撃行動が促進するとは言えません。

まとめ

暴力映像の視聴による心身への影響、及び条件付け(模倣、強化、消去)に関する設問です。暴力映像の視聴は一般的には攻撃性を促進し、そのことへの慣れ(脱感作)により、暴力への感覚が鈍くなります。また、併せて一般的な条件付けに関するキーワードについても理解しておくと良いでしょう。

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02

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

認知機能、学習に関する様々なメカニズムを踏まえ、暴力映像の視覚的情報による影響について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 消去

間違いです。

ある強化され定着した情報が、その強化刺激を無くすことでなくなる過程のことを示しています。

問題文は強化に関する情報が問われていますので、間違いです。

選択肢2. 模倣

正解です

他者の振舞いなどを真似ることで学習されることを指します。

暴力行動をそのまま真似る行為の背景に、この概念があります。

選択肢3. 脱感作

正解です。

暴力行為を見続けることで、暴力の怖さなどの感度が減り、暴力行為を容認する背景に、この概念があります。

選択肢4. 負の強化

間違いです。

ある行動の結果生じた不快な刺激を除去することで、その行動が強化される概念です。

選択肢5. カタルシス

間違いです。

ある心理的なストレスが解消されて、緊張感がほぐれ、開放的な気持ちになる状態を指します。

まとめ

本設問以外に、賦活効果(暴力行為を積極的に行いやすくなる)や、怒りの喚起(元々攻撃的なときに、暴力映像を見ることで助長される)なども該当します。

学習の強化に働く概念について、まとめて整理しておきましょう。

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