公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問7 (午前 問7)
問題文
視覚的断崖を用いた実験によって明らかにされるものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問7(午前 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
視覚的断崖を用いた実験によって明らかにされるものを1つ選べ。
- 心的回転
- 奥行き知覚
- 相貌的知覚
- 知覚的補完
- 第1次循環反応
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この過去問の解説 (2件)
01
乳幼児期の発達に関する設問です。
誤りです。心的回転は、図形を頭の中で想像しながら回転させるイメージ操作のことです。
正解です。視覚的断崖を用いた実験によって、乳児は断崖(奥行)の知覚が可能だと判明しました。
誤りです。相貌的知覚は、幼児が無生物を表情や情緒を持ったものとして捉えることを指します。ウェルナーが定義しました。
誤りです。知覚的補完とは、不完全な感覚情報を刺激として受け取った時、脳が欠けている情報を自動的に補い全体像を推測するような能力を指します。
誤りです。第1次循環反応は、指をしゃぶるなど、自分自身に対する行動を繰り返す反応のことを指します。
ピアジェによる感覚運動的段階の6段階の内、2段階目(生後1か月~4か月頃)に形成される反応です。
視覚的断崖を用いた実験は、ギブソンとウォークが行いました。
視覚的断崖がある装置に乳児を置き、断崖の深い方から母が乳児の名前を呼ぶと、乳児は母の方に移動を開始するものの、断崖を知覚した後に動きが止まることが証明されました。
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02
発達心理学(乳児の知覚発達)に関する問題です。
誤りです。物体を頭の中で回転させる能力を指します。
正解です。奥行きや立体感を視覚情報から判断する能力です。視覚的断崖を用いた実験で明らかにされるのはこれにあたります。
誤りです。乳児の顔の識別能力のことを指します。誰の顔か、表情は何かなどを知覚できる能力です。
誤りです。知覚的補完は目に見えていない部分を脳が補完して、物体全体として認識する能力です。
誤りです。乳児が面白くて何度も繰り返す遊びなどピアジェの感覚運動期に見られる反射的行動の繰り返しのことです。
視覚的断崖実験は奥行き知覚の発達を示す実験です。
併せて今回問題になった乳児の知覚発達を覚えておくといいでしょう。
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