公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問16 (午前 問16)
問題文
子どもの認知能力と、語彙、読み、書き、算数といった基礎的学力の双方を測定する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第8回(2025年) 問16(午前 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
子どもの認知能力と、語彙、読み、書き、算数といった基礎的学力の双方を測定する心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
- DN−CAS認知評価システム
- KABC−Ⅱ
- LDI−R
- PVT−R
- WISC−V
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この過去問の解説 (2件)
01
主に子どもを対象とした知能検査などに関する設問です。
誤りです。DN−CAS認知評価システムは、子どもの認知機能を、「同時処理」「継次処理」「注意」「プランニング」の4領域から測定する心理検査です。
基礎的学力の測定には適していません。
正解です。KABC-Ⅱは、認知能力および基礎的学力の測定をすることが可能です。
誤りです。LDI−Rは「読み、書き、計算」などの基礎的学力や社会性の測定ができますが、認知能力を測定することを目的としていません。
主に学習障害の判断の資料として役立つ検査です。
誤りです。PVT-R絵画語い発達検査とは、基本的な語いの理解力の発達度を測定する検査です。
問題文には該当しません。
誤りです。WISC-Vは、特定の認知領域の知的機能を測定する心理検査です。基礎的学力の測定には適していません。
その他に、『WISC-Vの下位検査には「語彙、読み、書き、算数」のうち、「読み」が含まれていない』というような観点から正解を導き出すことも可能です。
検査の概要だけでなく、下位検査の項目も併せて覚えておきましょう。
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02
子どもの知能検査についての問題です。
DN−CAS認知評価システムは、PASS理論に基づいており、プランニング、注意、同時処理、継次処理の4つに分類し、子どもの認知能力を包括的に評価し、特定の認知領域における強みと弱みをみていきます。学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、高機能自閉症といった特定の発達障害の診断と評価に有効と言われています。
正解です。子どもの知的能力を、認知処理過程と知識・技能の習得度の両面から評価していきます。日本版ではさらに学習能力、計画能力も見て行くことが出来ます。問題となっている基礎的学力と認知能力両方見ることが出来ます。
誤りです。学習障害傾向を把握する質問紙です。教師や保護者が行うので子どもが実際行う検査ではありません。
誤りです。基本的な語彙の発達度合いを見る検査です。言葉や知的な遅れ、LDの検査のテストバッテリーとして使われることが多いです。
誤りです。子どもの知能検査です。全体的な知的能力を示すIQを算出し、言語理解・知覚推理・ワーキングメモリー・処理速度の指標をみていきます。得意・不得意をみていき子どもの特性を理解していく検査です。
子どもの検査としてKABC‐Ⅱ(2歳6ヶ月~12歳11ヶ月)とWISC−V(6歳0ヶ月~16歳11ヶ月)は対象年齢も含めて抑えておくと良いです。WISCは一緒にWAIS、WPPSIも覚えておきましょう。
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