公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問23 (午前 問23)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問23(午前 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

身体的、認知的及び社会的な要素で構成され、加齢に伴い生理的予備能が低下した状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • フレイル
  • ロバスト
  • カヘキシア
  • サルコペニア
  • ロコモティブシンドローム

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この過去問の解説 (2件)

01

主に高齢者医療に関する医療用語の意味を問う設問です。

選択肢1. フレイル

正解です。フレイルは、身体的、認知的及び社会的な要素で構成され、加齢に伴い生理的予備機能が低下した状態を表す用語として適切です。

選択肢2. ロバスト

誤りです。ロバストとは、健康な/フレイルから回復した高齢者を表す際に使用される用語です。

問題文には当てはまりません。

選択肢3. カヘキシア

誤りです。カヘキシアとは、悪液質とも呼ばれ、加齢に伴う生理的予備機能というよりも、がんや慢性心不全など慢性身体疾患による栄養障害のことを指します。

問題文には当てはまりません。

選択肢4. サルコペニア

誤りです。サルコペニアとは、加齢が要因となり、骨格筋量・筋力・身体機能が低下する現象のことを指します。

問題文には当てはまりません。

選択肢5. ロコモティブシンドローム

誤りです。ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害が要因となり、立ったり歩いたりするための身体能力が低下した状態のことを指します。

問題文には当てはまりません。

まとめ

フレイルとは、自立と要介護の中間にあり、「加齢に伴いさまざまな機能変化や予備能力の低下が起こり、ストレスに対する脆弱性が亢進した状態」と定義されます。

特に高齢期医療の現場では頻回に用いられている用語です。

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02

老年学や老年心理学の知識の問題です。

選択肢1. フレイル

正解です。加齢に伴う心身、身体機能、認知、心理などが低下した状態を指します。健康と要介護の中間に位置するとされています。

早期予防が大事です。

選択肢2. ロバスト

誤りです。健康で丈夫な状態を指します。今回の問題とは逆の立場に当たります。

選択肢3. カヘキシア

誤りです。悪液質とも言います。がんや慢性疾患に伴う極度の体重減少・筋肉減少を特徴とする病的状態のことを指します。早期発見と介入が大事です。

選択肢4. サルコペニア

誤りです。サルコペニアは、加齢や疾患による骨格筋量と筋力の低下を指します。身体的要素に限定されるので今回の問題の正解には該当しません。

選択肢5. ロコモティブシンドローム

誤りです。運動器の障がいのために立ったり座ったりするための運動能力が低下している状態を指します。

まとめ

ロバストは健康な状態なので省きます。他の4つの言葉をまとめるとフレイルは、加齢に伴う心身、身体機能、認知、心理などが低下した状態、サルコペニアとロコモティブシンドロームは身体的な衰え、カヘキシアは疾患による衰えと整理しておきましょう。どれも早期発見、介入が大事です。

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