公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問57 (午前 問57)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問57(午前 問57) (訂正依頼・報告はこちら)

脳性まひと重度知的障害が併存する幼児や児童のアセスメントに用いられるツールとして、適切なものを2つ選べ。
  • LDI−R
  • PEP−3
  • PVT−R
  • M−CHAT
  • 遠城寺式乳幼児分析的発達検査

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「PVT-R」と「遠城寺式乳幼児分析的発達検査」です。

脳性まひは主に運動機能の障害を生じさせ、重度知的障害知的機能への障害を指すため、アセスメントの際には運動機能及び知的機能を測定することが求められます。それぞれのアセスメントツールがどのようなことを診断するのに適しているかを知っておきましょう。

選択肢1. LDI−R

不正解です。LDI-Rは主にLD(学習障害)の判断のために用いられるアセスメントツールです。

選択肢2. PEP−3

不正解です。PEP−3は、自閉スペクトラム症に関する発達特性を評価するために用いられるツールです。

選択肢3. PVT−R

正解です。PVT−R(絵画語い発達検査)は言葉の理解力の発達度を測定するために用いられるため、言葉や知的発達の遅れなどを評価する際に活用されます。

選択肢4. M−CHAT

不正解です。M−CHATは乳幼児の自閉スペクトラム症に関するスクリーニングに有効なアセスメントツールです。

選択肢5. 遠城寺式乳幼児分析的発達検査

正解です遠城寺式乳幼児分析的発達検査乳幼児期の運動、社会性、言語に関する3分野6領域の発達度を評価するために用いられます。運動機能、言語発達等が、実年齢に対してどの程度の発達年齢となっているのかを測定をすることができます。

まとめ

心理検査、アセスメントツールには様々なものがありますが、それぞれにより評価する対象や目的は異なります。この設問では、知的水準及び運動機能を評価するものを選択することが求められていましたが、代表的な知能検査、発達検査については覚えておくと良いでしょう。

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02

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

幼児や児童のアセスメントツールについて、その内容と適応が問われています。

では、問題を見てみましょう。

 

選択肢1. LDI−R

間違いです。

小中学生を対象とした学習障害に関する検査です。

選択肢2. PEP−3

間違いです。

2歳~12歳までを対象とした、自閉症スペクトラム症や発達障害の現状把握のための検査です。

選択肢3. PVT−R

正解です。

3歳から12歳3か月を対象として、言葉の理解を評価する検査です。

言語の発達の遅れや知的障害に関しても早期発見する目的があります。

選択肢4. M−CHAT

間違いです

16か月~30か月を対象として、保護者が回答する検査です。

自閉症スペクトラム症のスクリーニングとして用いられます。

選択肢5. 遠城寺式乳幼児分析的発達検査

正解です。

0歳から7歳を対象として、全般的な発達評価を行う検査です。

 

 

まとめ

乳幼児の検査は観察で行うことが多く、回答者が保護者である場合もあります。

それぞれの検査目的、方法、対象者について整理しておきましょう。

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