公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問87 (午後 問10)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問87(午後 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

動物の生涯の中で敏感期のみに生じる、特定刺激に対する半永久的な学習を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 反射
  • 刻印づけ
  • 無条件反応
  • 自動反応形成
  • 生得的解発機構

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「刻印づけ」です。各発達段階における学習について問われている設問です。敏感期出生直後のごくわずかな時期)における経験や学習が、その後の生涯においても長らく保持されるもの特定刺激に対する半永久的な学習)として、どのようなものが当てはまるのかを選択する必要があります。

選択肢1. 反射

不適切です。「反射」とは、ある刺激に対して無意識的に反応を起こすことを言います。

選択肢2. 刻印づけ

適切です。「刻印づけ(インプリンティング)」とは、Lorenz, Kの提唱した概念であり、特定の刺激によって生じた反応が、その後長期間に渡って一貫して持続する学習現象のことを言います。

選択肢3. 無条件反応

不適切です。「無条件反応」とは、学習の結果覚える反応ではなく、生まれつき備わっている刺激に対する反応のことを言います。「反射」の一種です。

選択肢4. 自動反応形成

不適切です。「自動反応形成」は、人が介在していないにも関わらず、反応形成(条件付けを行うことで目標とする行動を習得する)が自動で行われることを言います。

選択肢5. 生得的解発機構

不適切です。「生得的解発機構」とは、生物に生得的に備わっているメカニズムであり、特定の刺激に対して特定の反応をする仕組みのことを言います。

まとめ

この設問では、条件付け(刺激を通じて特定の行動が引き起こされるもの)に関する知識が問われています。心理学においては基礎的な内容であり、公認心理師試験においても出題される内容であるため、代表的な内容(「古典的条件付け」「オペラント条件付け」)や関連するキーワードについては理解しておきましょう。

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02

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

行動の学習を誘発する刺激、条件付けについて問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 反射

間違いです。

外部からの刺激に対し、意識せずに反応する仕組みを指します。

心理学では、生得的な行動(無条件反射)と、習得的な行動(条件反射)として考えます。

 

選択肢2. 刻印づけ

正解です。

生後間もないとき(敏感期)における学習が、特定の行動を強く結びつけます。

動物行動学者コンラート・ローレンツ(Konrad Lorenz)により提唱されました。

 

選択肢3. 無条件反応

間違いです。

生まれつき持っており、特定の刺激に自動的に生じます。

大脳を介して起こる行動のため反応といいますが、反射的に生じています。

 

 

選択肢4. 自動反応形成

間違いです。

本来オペラント条件付けは、ある刺激に報酬を与えて学習を強化しますが、この学習を必要とせずに生じることを指します。

 

 

選択肢5. 生得的解発機構

間違いです。

敏感期に限定せず、生得的にあり、特定の刺激に自動的に反応する仕組みを指します。

コンラート・ローレンツ(Konrad Lorenz)とニコ・ティンバーゲン(Niko Tinbergen)が提唱しました。

まとめ

反射は脊髄で生じ、思考を伴いません。

反応は大脳で生じ、思考を伴いますが、生得的なものは自動的に生じますので、反射の一つとも言えます。

現象はもちろんですが、どのような作用機序かを、丁寧に学習しておきましょう。

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