公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問111 (午後 問34)
問題文
嗜癖行動の改善において中心的な役割を果たす、セルフ・マネジメント法をパッケージした包括的治療プログラムに該当するものを1つ選べ。
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問題
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公認心理師試験 第8回(2025年) 問111(午後 問34) (訂正依頼・報告はこちら) (新しいタブで開く)
嗜癖行動の改善において中心的な役割を果たす、セルフ・マネジメント法をパッケージした包括的治療プログラムに該当するものを1つ選べ。
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- サイコドラマ
- フォーカシング
- ロール・レタリング
- リラプス・プリベンション
- アサーション・トレーニング
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 「リラプス・プリベンション」 です。
飲酒・薬物・ギャンブルなど、依存症の再発を防ぐために用いられます。
Marlatt & Gordon(マーラットとゴードン)により開発された、認知行動療法をベースにした包括的治療プログラムです。
・高リスク状態の把握
・誘惑への対処スキルの習得
・再発サインのセルフモニタリング
・自己認知の再構成
このようなセルフ・マネジメント法でパッケージされ、依存症の再発リスクを抑えます。
×
脚本のない即興劇を演じることで、参加者が感情表現したり、自己理解を深めたりする方法です。
主役を中心に、補助自我がサポートしながら集団で行います。
Moreno(モレノ)が開発した心理療法です。
×
フェルトセンス(うまく言葉にならない身体感覚)に注意を向け、それをイメージ化・言語化する過程から、自己理解を深める方法です。
E.T. Gendlin(ユージン・ジェンドリン)が開発した心理技法です。
×
特定の相手に手紙を書き、それを受け取った相手になり切って、自分で自分に返事を書きます。
投函しない往復書簡を一人二役で行い、感情整理と自己理解を深める心理療法です。
〇
正解です。
×
自分と相手の気持ちを両方尊重したうえで、自分の意見を適切に伝えるコミュニケーション方法です。
攻撃も我慢もしすぎない、誠実で対等な交流を目指します。
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02
この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。
様々な治療プログラムの理論について問われています。
では、問題を見てみましょう。
自らの思いなどを、自ら演劇で演じること、また集団で演劇を行い、支援者が治療に必要なそれぞれの役割を担うことで、感情も含めた自己理解をすることですので、間違いです。
E.T. Gendlinが提唱した心理技法です。
フェストセンス(言葉にならないもやもやした感覚などの身体感覚)に注目して、言語化することで、自己理解を深める治療ですので、間違いです。
投函しない手紙を書き、自分自身の思いを表現することで、己と向き合って感情の整理などをする技法ですので、間違いです。
正解です。
Marlatt & Gordonにより開発された認知行動療法にて用いられる技法のひとつです。
自分の気持ちと相手の気持ちを両方尊重して意見を述べるコミュニケーションができるための訓練方法ですので、間違いです。
様々な用語を単発で覚えるのではなく、心理技法や理論の発生背景から丁寧に勉強しておくとよいと思います。
本問題も、理論の中で活用されている用語が中心でした。一度まとめてみてもよいと思います。
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03
この問題の正答は「リラプス・プリベンション」です。
これは、依存症などの再発防止をするためによく用いられる認知行動療法的アプローチです。
問題行動を引き起こすトリガー(きっかけ、リスク)をよくアセスメントした上で、次のような取り組みをします。
・トリガーへの対処法を考える(回避する、代替行動をする、サポートを受けるなど)
・問題行動が起きる予兆に気づく
・自身の行動や感情のコントロールをする
・認知を変える
この手法は医療(精神科、心療内科など)、司法・矯正の分野でよく使われています。
では、他の選択肢も見てみましょう。
サイコドラマとは、「心理劇」とも呼ばれる、集団で行う心理療法です。
心の課題や人間関係について、集団で即興劇を行い、考えを深めていきます。
演じた後に感じた事や自身の体験を互いに話して共有します。
これによって、演じることによる感情を開放する(カタルシス)、自己理解を深める、他者と気持ちを共有する、対人スキルを向上するなどの効果が期待されます。
フォーカシングとは、自分の体の微妙な感覚に注意を向けて、本当の気持ちや考えを深く理解しようとする方法です。何となくもやもやする、何となく気になることを整理することで、自己理解や心の課題を解決することに繋がります。
ロール・レタリングとは、「役割交換書簡法」とも呼ばれる、手紙を用いた心理療法です。
クライエントが一人で二役を担い、手紙を書きます。二役とは、自分と特定の誰か(他者、本当の自分)です。クライエントは特定の誰かに向けて手紙を書くだけでなく、特定の誰かになりきって自分に向けても手紙を書きます。実際に投函をするわけではありません。
このやりとりによって、自己理解や他者理解、言葉で表現することで感情を開放することが期待されます。
アサーション・トレーニングとは、適切な自己主張のためのトレーニングです。
自分自身だけでなく相手のことも大切にした自己主張ができるように練習をします。相手に対して強く主張しすぎて揉めやすい、全く主張ができず何か頼まれたら断れないなどの課題が起きている場合に、このトレーニングをすることでより良い方法を身につけることができます。
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