公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問117 (午後 問40)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問117(午後 問40) (訂正依頼・報告はこちら)

抗精神病薬の副作用による錐体外路症状として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 悪心
  • 下痢
  • 口渇
  • 振戦
  • 眠気

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この過去問の解説 (2件)

01

抗精神病薬は、統合失調症の治療の中心となる薬です。

幻覚・妄想などの症状を改善・再発予防の効果があります。

 

薬に関しては、関係する疾患・作用・副作用は覚えておきましょう。

 

副作用は、

・錐体外路症状(運動系):振戦、体がこわばる、アカシジアなど

・代謝系:体重増加など

・自律神経系:口が渇く、便秘、起立性低血圧(立ち眩みのようになる)など

・その他:眠気、めまい、不眠

に分類すると覚えやすいです。

選択肢1. 悪心

不正解です。

いわゆる吐き気を指します。

副作用として起こり得るものの、錐体外路症状ではありません。

選択肢2. 下痢

不正解です。

副作用として起こり得るものの、錐体外路症状ではありません。

選択肢3. 口渇

不正解です。

副作用として起こり得るものの、錐体外路症状ではありません。

また、口渇は抗コリン作用の副作用との関連も覚えておきましょう。

選択肢4. 振戦

正解です。

振戦(しんせん)は手足などが震える症状で、錐体外路症状の1つです。

選択肢5. 眠気

不正解です。

副作用として起こり得るものの、錐体外路症状ではありません。

まとめ

薬の副作用に関しては、整理して覚えておきましょう。

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02

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

抗精神病薬の副作用に関する知識を問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 悪心

錐体外路系症状は、運動機能への影響が主ですので、間違いです。

ただし、抗精神病薬内服により、消化器系へ及ぼす副作用としては生じることがあります。

選択肢2. 下痢

錐体外路系症状は、運動機能への影響が主ですので、間違いです。

ただし、抗精神病薬内服による消化器系の副作用としては生じることがあります。

選択肢3. 口渇

錐体外路系症状は、運動機能への影響が主ですので、間違いです。

ただし、抗精神病薬の自律神経系の副作用としては口渇は生じることがあります。

選択肢4. 振戦

正解です。

薬剤性パーキンソニズムの一つの症状として出現します。

選択肢5. 眠気

錐体外路系症状は、運動機能への影響が主ですので、間違いです。

ただし、鎮静作用がありますので、中枢神経系の抑制作用という副作用としては生じます。

まとめ

錐体外路系の副作用としては、振戦のほかに、ジストニアやアカシジアなどが生じます。他の副作用症状も含めて、一通り整理して覚えておきましょう。

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