公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問137 (午後 問60)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問137(午後 問60) (訂正依頼・報告はこちら)

1歳10か月の女児A、約1年前から保育所に入所している。入所当初は、担当保育者B以外の職員が近づくと、極度に不安を示し、激しく泣き続けることが多かった。しかし、最近では、B以外の職員に対しても泣くことはほとんどなくなった。その一方で、B以外の職員から、踊って見せてと言われたり、踊っているところをほめられたりすると、黙りがちになり、その人たちから少し恥ずかしそうに視線をそらしたり、うつむいたりする様子が頻繁に見られるようになった。
Aの行動上の変化の背景に想定される心理的な発達として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 心の理論
  • 自己意識
  • 自己制御
  • 脱中心化
  • 社会的参照

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

子どもの心理的発達について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 心の理論

間違いです。

自己が他者とは異なることを理解し、他者の心の状態・考え方を察することができる能力のことを指します。

 

選択肢2. 自己意識

正解です。

自分が、他人からどのように見られているかについて気づく、自己意識の変化について述べています。

 

選択肢3. 自己制御

間違いです。

自分の感情を、周囲の状況に合わせて調整する力を指します。

選択肢4. 脱中心化

間違いです。

ピアジュの発達理論で扱われています。

子どもが自己中心的で自分のことだけ考えている状態から脱し、他者の視点や考え方を理解できるようになる過程を指します。

選択肢5. 社会的参照

間違いです。

他者の様々な反応を基準に、自分の行動・感情を調整することを指します。

社会で他者と関わりを適切に保つために必要な能力です。

まとめ

子どもの発達過程に関する考え方は、様々な理論に基づいて概念化されています。理論と合わせて整理しておきましょう。

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