公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問138 (午後 問61)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問138(午後 問61) (訂正依頼・報告はこちら)

25歳の男性A、看護師。心身の不調を訴え、精神科の外来を受診した。Aによると、1か月前に勤めている総合病院で配置転換があり、救命救急センターに異動になった。3週間前の深夜、重度の熱傷のために搬入された患者Bを担当した際、その悲惨な状態に強いショックを受けた。幸いBは一命を取り留めたが、その後、Aは治療中のBの記憶がふとよみがえったり、悪夢を見たりするようになった。退勤後も十分に眠れない日が多くなり、仕事に集中できないため、いらいらすることも増えた。救命救急センターでの業務が苦痛に感じられ、特に夜勤には行きたくないという気持ちが強まっている。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 全般不安症
  • 広場恐怖症
  • 限局性恐怖症
  • 急性ストレス障害
  • 心的外傷後ストレス障害

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

病態の定義や具体的事象について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 全般不安症

間違いです。

確かに不眠や集中力の低下、怒りっぽくなる症状を伴いますが、不安になる原因が特定できず、長期間にわたり不安や心配が継続する病態です。

選択肢2. 広場恐怖症

間違いです。

電車など、特定の場所に居るときに強い不安を生じるため、結果として、その特定の場に行くことを避ける、外出しないなどの回避行動をとる病態です。

 

 

選択肢3. 限局性恐怖症

間違いです。

通常の恐怖を超えて、持続的に強い恐怖を生じ、回避行動をとる病態です。

特定の恐怖対象があります。

 

 

選択肢4. 急性ストレス障害

正解です。

災害など強い心的外傷を生じた直後の3日~1か月程度に限定して生じる病態です。

今回はBの治療時に関与した体験が、強い心的外傷の対象で、フラッシュバックが生じています。

選択肢5. 心的外傷後ストレス障害

間違いです。

急性ストレス障害の状況が1か月以上続く病態です。

今回は期間が間違っています。

まとめ

症状はとても類似しています。DSM-5の定義を理解し、違いについて整理しておきましょう

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