公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問141 (午後 問64)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問141(午後 問64) (訂正依頼・報告はこちら)

32歳の女性A、会社員。妊娠8か月。妊婦健康診査のために訪れた産科クリニックで、不眠といらいら感を訴えた。Aによると、夕方から夜間にかけて、両下肢に痛みや痒みを感じ、不快感で眠れないという。足を動かすとその感覚は和らぐが、じっとしていると悪化する。これらの症状は、夕方から深夜に顕著で、日中はほとんど感じない。熟眠感に乏しく、昼間に眠気や疲労、集中力の低下を感じることがある。会社での仕事にも支障を来しており、産前休業より前に有給休暇を取得することについて、会社の上司と相談している。妊娠するまでは、このような症状はなかったという。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
  • アカシジア
  • ジストニア
  • 周産期うつ病
  • むずむず脚症候群
  • 睡眠時無呼吸症候群

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

身体所見から病態を理解し、疾患を推定することが求められています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. アカシジア

間違いです。

見た目は問題同様の身体所見がありますが、内面に強烈な不安感や焦燥感が生じている病態です。

 

選択肢2. ジストニア

間違いです

確かに自分の意思とは関係なく不随意運動が生じますが、筋肉のこわばりやねじれが主症状です。

 

選択肢3. 周産期うつ病

間違いです。

妊娠中及び出産後1年以内に発症するうつ病です。下肢のむずむず感は生じません。

選択肢4. むずむず脚症候群

正解です。

問題文どおり、夕方から夜間にかけて、両下肢に痛みや痒みを感じ、不快感で眠れない病態があります。

選択肢5. 睡眠時無呼吸症候群

間違いです。

覚醒中は確かに気分の落ち込みが生じますが、主症状は睡眠中に生じます。呼吸が止まったり、呼吸が浅くなる症状があります。

まとめ

身体症状は類似していますが、その発生する背景・原因により、疾患名が異なります。DSM-5などの診断基準と合わせて整理しておきましょう。

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