公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問143 (午後 問66)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問143(午後 問66) (訂正依頼・報告はこちら)

23歳の男性A。両親と同居中。自宅にひきこもっていることを心配した母親Bに連れられて、市の保健センターを訪れた。Aによると、高校卒業時に就職したが、職場に馴染めず1か月で退職した。その後は、アルバイトを短期間で転々とした。21歳からは仕事をせずに自宅にひきこもっている。Bによれば、幼児期から一人遊びが好きな子どもで、周りがうるさいと言ってかんしゃくを起こすことが多かった。食べ物へのこだわりが強く、偏食で苦労した。小学2年生の頃から、同級生にからかわれるのが嫌だといって、学校に行くのを渋るようになった。それ以外に特に気になったことはないという。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 強迫性障害
  • 注意欠如多動症
  • 統合失調感情症
  • 自閉スペクトラム症
  • 統合失調型パーソナリティ障害

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

症状から病態を解釈することが求められています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 強迫性障害

間違いです。

本人の意思とは無関係に繰り返し浮かんでくる思考、不快な考えと、打ち消そうとする行動が主な病態です。

本問題の行動には当てはまりません。

選択肢2. 注意欠如多動症

間違いです。

行動上の間違いが多かったり、じっとしていられない、感情のコントロールが難しい状態が主な病態ですので、当てはまりません。

選択肢3. 統合失調感情症

間違いです。

統合失調症の症状(幻覚など)と、双極性障害の症状のどちらも生じる疾患ですので、当てはまりません。

選択肢4. 自閉スペクトラム症

正解です。

他者とのコミュニケーション、特に相手の気持ちを読み込むことなどが困難だったり、行動の柔軟性が欠如し、問題のように特定のものにこだわりを持つ病態が当てはまります。

選択肢5. 統合失調型パーソナリティ障害

間違いです。

統合失調症とは異なる病態です。普通ではない知覚や、奇妙な服装や外見、独特な信念などをもつことで、対人関係が築けない病態を指します。

まとめ

対人関係がうまく構築できない病態は、様々あります。

発症時期や病態の進行速度なども含めて、類似している疾患をまとめて覚えておきましょう。

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