公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問145 (午後 問68)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問145(午後 問68) (訂正依頼・報告はこちら)

67歳の女性A、元保育士。文化的背景や経済的状態が多様な人々が暮らす地区で勤務していた。家庭で食事を十分摂れない園児もいたことから、退職後、商店街の組合から空店舗の提供を受け、子ども食堂を開設した。この地区の企業や農家が物品を提供し、勤務していた保育園の保護者が運営に協力した。そこで高齢者たちが昔遊びや勉強を教え、外国にルーツのある住民が母国の料理を作り、元保育士たちが親の相談相手になった。現在は、職種や年齢、人種や国籍も様々な人々が活動に参加し、地域の親子をサポートしながら、交流を深めている。
Aの取組を通して育まれてきた、この地区の状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • インクルージョン
  • インターベンション
  • ノーマライゼーション
  • レジテンシャル・ワーク
  • リフレクティング・プロセス

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

地域支援、地域の活性化に関わることに関することが問われています

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. インクルージョン

正解です。

多種多様性を認め、互いに尊重し、それぞれがそれぞれの違いを受け入れて活動できる場を整えることを指します。

問題文のように、それぞれの特徴を生かした行動が基盤となり、人種などを問わず活動できている状態が当てはまります。

選択肢2. インターベンション

間違いです

ある問題の解決に向けて、直接的に働きかける行動や支援を指します。

 

選択肢3. ノーマライゼーション

間違いです

障害の有無を問わず、当たり前の生活を送ることを目指す概念を指します。

主に社会制度へ働きかける取り組みです。

選択肢4. レジテンシャル・ワーク

間違いです。

入所型の福祉施設においての取り組みを指します。

入所している利用者の生活の質を高めるための取り組みです。

選択肢5. リフレクティング・プロセス

カウンセリング技法のひとつですので間違いです。

クライエントとカウンセラーの対話を第三者が観察し、チームで感じたことを語り合うことで、クライエントの内省を促します。

まとめ

ダイバーシティと混同しやすい内容です。ダイバーシティは多様な方々の存在自体を指します。具体的な行動はインクルージョンです。

地域社会への取り組みに関することは様々ありますので、整理しておきましょう。

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