公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問146 (午後 問69)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問146(午後 問69) (訂正依頼・報告はこちら)

25歳の男性A、小学6年生の担任教師。Aは、スクールカウンセラーBに、クラスの児童Cの授業中の様子に心配な点があり、その対応について相談した。そこで、BはAの授業を観察したところ、Cは黒板に書かれた内容をノートに写しながら、同時にAの説明や指示をうまく聞き取れず、何を行ったらよいか戸惑っている様子がときどきみられた。BはCが過去に受けていた心理検査の結果も踏まえて、Aに次のような助言を行った。「いくつかのことを同時に作業させない」、「大切な情報は口頭だけではなく、文字や図で示す」、「Cの注意を向けさせてから短い言葉で簡潔に指示を出す」などである。
Bの見立てたCの課題の背景にある概念として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 動機づけ
  • メタ認知
  • 自己効力感
  • コヒアランス
  • ワーキングメモリ

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

子どもの学習状況から、障害を推定し対処できる能力が求められています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 動機づけ

間違いです。

やる気はある状態であり、やる気を起こさせるために対処しているわけではありません。

選択肢2. メタ認知

間違いです。

自分自身を自分でどのように感じているか、に関する記載はなく、対処も行っていません。

選択肢3. 自己効力感

間違いです。

自分で課題を対処できるという感覚、認識に対する課題について説明はされていません。

 

選択肢4. コヒアランス

間違いです。

論理的な矛盾がない状態を指しますが、問題文とは一致しません。

選択肢5. ワーキングメモリ

正解です。

指示された情報・課題を一時的に保存し活用する能力の低下により、授業を聞きながらノートを取るなど、複数の課題を同時に行うことが難しくなっています。

 

まとめ

事象から症状を整理し、該当する概念を導くことは、臨床上でも重要な能力です。まずはそれぞれの定義をしっかりと覚えるようにしましょう。

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