公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問147 (午後 問70)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問147(午後 問70) (訂正依頼・報告はこちら)

25歳の女性A、小学2年生の担任教師。Aは、スクールカウンセラーBに学級の状況とその対応について相談した。Aによると、Aの学級では、児童がお互いに話を聴くのが苦手で、自分の意見ばかり主張する傾向があり、他の児童を思いやる気持ちやお互いをサポートする気持ちがあまりみられない。また、協力して課題を解決していく雰囲気や自他を尊重する姿が学級全体として乏しい。BがAの学級の様子を観察したところ、授業中だけではなく、掃除の時間や給食の準備などでも同様の状況がみられていた。
BのAへの提案として、最も適切なものを1つ選べ。
  • TEACCHの実施
  • ソシオグラムの作成
  • チームティーチングの導入
  • 教室のユニバーサルデザイン化
  • ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの実施

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

クラス運営において、どの対策が最善であるかが問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. TEACCHの実施

間違いです。

このプログラムは、そもそもASD(自閉スペクトラム症)のための支援者側が配慮したり行うべきの事柄を示しています。

応用的に、この理論を活用し、視覚的に手順を明示したり、刺激量の調整を行うことはありますが、最も効果的とは言い難いです。

選択肢2. ソシオグラムの作成

間違いです。

学級内の人間関係を図式化して示す、可視化することを指します。現時点では、学級内では混沌としている状態ですので、作成しただけでは効果があるとは言い難いです。

選択肢3. チームティーチングの導入

間違いです

複数の教員が協力して教育を行うことを指します。確かに複数の教員で対応することで、好転することが期待はできますが、どのように振舞うことが必要かの具体的なことのほうが大切です。

選択肢4. 教室のユニバーサルデザイン化

間違いです

環境面を整えることは大切ではありますが、この学級の状態に最も適切な対応とは言い難いです。

選択肢5. ソーシャル・エモーショナル・ラーニングの実施

正解です

混沌とした学級を変えるために、生徒自身が自己認識をし、ストレスを管理できるように教育することは、有効な手段です。

まとめ

学級運営において、様々な手法があります。類似しているため、どれでも当てはまりそうですが、何が問題であるかを理解したうえで、回答できるように、それぞれの支援方法を整理しておきましょう。

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