公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問152 (午後 問75)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問152(午後 問75) (訂正依頼・報告はこちら)

40歳の男性A、動物園の飼育員。職場の動物園で倒れて救急車で搬送され、検査の結果、脳梗塞と診断された。現在、職場復帰に向けてリハビリ中である。Aには後遺症として、言葉に障害が残っている。Aは、メガネを「メゲネ」、カメラを「ラメカ」、絵本を「ウボン」と言い間違えることがある。また、キリンと言いたいときに「あの、ほら、首の長い動物で」と言ったり、バナナと言いたいときに「ほら、あの、ええと」と言ったりすることがある。
Aの症状に該当するものを2つ選べ。
  • 迂言
  • 保続
  • 反響言語
  • 音韻性錯語
  • ジャルゴン

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

言語障害の症状について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 迂言

正解です

伝えたい言葉の単語が端的に発言できず、その単語を説明する文章や、その説明する文章も語ることができなくて、伝わりにくい状態を指します。

キリンやバナナの説明がこの明確な症状です。

選択肢2. 保続

間違いです。

脳血管疾患の障害の一つの症状ですが、あることに固執し、本人の意思とは関係なく繰り返してしまう症状を指します。

言語面、行動面どちらも現れます

選択肢3. 反響言語

間違いです。

いわゆるオウム返しのことです。失語症の一つの症状として、他者の言葉を繰り返してしまうことがあります。

選択肢4. 音韻性錯語

正解です。

言葉の音の配列を間違えてしまう症状です。メガネなどの言い間違いが該当します。

選択肢5. ジャルゴン

間違いです。

特にウェルニッケ失語の症状ですが、文章の配列が異なるなど、言語的意味を持たない発言が続くことを指します。

本人は正しく話しているつもりですが、他者には理解できないことが多いです。

 

まとめ

脳梗塞における言語障害は、損傷部位により多彩です

改めて発症部位との関係も含めて覚えておきましょう

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