公認心理師 過去問
第8回(2025年)
問153 (午後 問76)

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問題

公認心理師試験 第8回(2025年) 問153(午後 問76) (訂正依頼・報告はこちら)

23歳の女性A、学校教員。初めての小学5年生の担任を4月から務めている。仕事がつらく、辞めたいと訴え、スクールカウンセラーとの面接を希望した。Aによると、一貫して児童に高い目標を与え、授業では様々な工夫をしていた。当初、児童たちもAの期待に応えようと努力していたが、Aの指導方法が受け入れられなかったためか、徐々に反抗的な態度を示すようになった。2学期に入り、一部の児童が授業中に立ち歩きをしたり、騒いだりし始め、授業の継続が困難になった。この頃からAは、遅刻が増え、授業の準備が不十分であったり、児童の相手をすることが面倒に思えてきたりしているという。
この状況から考えられるAの心理状態として、適切なものを2つ選べ。
  • バーンアウト
  • ユーストレス
  • アレキシサイミア
  • リアリティ・ショック
  • ネガティブ・スピルオーバー

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。

ストレスに対する反応について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. バーンアウト

正解です

ストレスが持続していることにより、取り組む気力を失ってしまう状態です。

授業の準備ができなくなっている状態がこれに該当します。

選択肢2. ユーストレス

間違いです。

人の成長に役立つストレスのことを指しますので該当しません。

選択肢3. アレキシサイミア

間違いです

自分の感情がどのような状態かを適切に認識したり、言葉にすることが難しい状態です

スクールカウンセラーに状況を話すことができていますので、該当しません。

選択肢4. リアリティ・ショック

正解です。

現実と理想の相違、ギャップに直面し対処しきれず混乱している状態です。

いわゆる学級崩壊が生じ、どのように対処すべきか混乱している状態が該当します。

選択肢5. ネガティブ・スピルオーバー

間違いです。

ストレスの発生している場所と、影響が生じている場所が異なることです。

今回は職場で生じているストレスが職場に影響を及ぼしているため該当しません。

 

まとめ

ストレスを適切に対処する方法は様々あり、困難な時の対応も様々です。

言葉が独特なので、うまくイメージできるように事例も含めて覚えておきましょう。

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