公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問9 (基礎心理学 問9)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問9(基礎心理学 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

言語によるコミュニケーションの発達の過程について、以下の中で、生じる順番が最後のものを1つ選べ。
  • 語彙が急増する。
  • 象徴機能が獲得される。
  • 三項関係の理解ができるようになる。
  • 発話語数が増え、文法を扱えるようになる。
  • 母語の言葉を聞き分けるのに不要な音素の識別ができなくなる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

正答:発話語数が増え、文法を扱えるようになる

 

言語によるコミュニケーションの発達過程について
1. 前言語期(0〜12ヶ月頃)
言語習得以前から、赤ちゃんはコミュニケーションの土台を築いている。

クーイング(2〜3ヶ月):「あー」「うー」といった母音的な発声
喃語(なんご)(6ヶ月頃):「ばばば」「まままま」など子音+母音の繰り返し
共同注意の発達:他者と同じ対象に注意を向ける能力(9ヶ月頃)
指差し・アイコンタクトなど非言語的手段でやり取りが始まる

 

2. 一語文期(12〜18ヶ月頃)
初語(最初の意味ある言葉)が出現。「まんま」「わんわん」など一語で文全体の意味を表す(ホロフレーズ)。語彙は月に数語程度のゆっくりしたペースで増える。


3. 語彙爆発と二語文期(18〜24ヶ月頃)
18ヶ月前後に語彙爆発が起き、急速に単語を習得し始める。「ママ、いた」「わんわん、きた」など二語を組み合わせ、関係性を表現できるようになる。


4. 文法の発達(2〜5歳)

助詞・助動詞・活用形の習得が進む
複文(「〜だから、〜」)が使えるようになる
過去・未来などの時制表現が出現
語用論的能力(場面に応じた話し方)も育ち始める

 

5. 読み書きと高次のコミュニケーション(5歳以降)
文字言語の習得により、コミュニケーションが時間・空間を超えて可能になる。メタ言語意識(言語について考える力)が育ち、比喩・皮肉・冗談なども理解できるようになる。


文法的運用(語の組み合わせ、文法規則の使用)は、共同注意や象徴機能、音韻知覚の母語化、語彙急増を経て発達が進んだ後に顕著になります。よって「発話語数が増え、文法を扱えるようになる」が正解です。

選択肢1. 語彙が急増する。

1歳半前後に見られやすく、文法発達より先行しやすい。

選択肢2. 象徴機能が獲得される。

言語獲得の基盤で、文法運用の前提として比較的早期に形成されます。

選択肢3. 三項関係の理解ができるようになる。

共同注意(人-人-対象)は乳児期後半に成立し、言語習得の土台になります。

選択肢5. 母語の言葉を聞き分けるのに不要な音素の識別ができなくなる。

母語特化に伴う知覚の再編で生後1年前後に生じ、かなり早期です。

 

まとめ

言語によるコミュニケーションの発達過程については、基本用語も含めてしっかり理解しておきましょう。

参考になった数1