公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問11 (基礎心理学 問11)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問11(基礎心理学 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

個人の特徴が示されたカードを、参加者が自分自身への当てはまり具合に応じて、あらかじめ設定された区分に分類する個人特性の測定手法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • KJ法
  • Q分類法
  • エゴグラム
  • 評定尺度法
  • 語彙アプローチ

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この過去問の解説 (2件)

01

正答: Q分類法
Q分類法(Q-sort technique)は、W.Stephensonが考案した手法で、自己概念や個人特性を測定するために用いられます。「現在の自分」「理想の自分」などを表す多数のカードを、「非常に当てはまる」から「全く当てはまらない」までのあらかじめ設定されたカテゴリ(区分)に強制正規分布で分類させます。Rogers(ロジャーズ)の臨床研究でも用いられ、治療前後の現実自己と理想自己のずれを測定するために広く活用されました。

 

 

選択肢1. KJ法

「KJ法」は川喜田二郎のグループ討議・アイデア整理法です。カードを区分に分類する形式ではありません。

選択肢3. エゴグラム

「エゴグラム」は交流分析に基づく自我状態の測定方法です。カードを区分に分類する形式ではありません。

選択肢4. 評定尺度法

「評定尺度法」は数値や形容詞対で評定するもの。カードを区分に分類する形式ではありません。

選択肢5. 語彙アプローチ

「語彙アプローチ」はビッグファイブ研究で使われる人格特性語の分析手法です。カードを区分に分類する形式ではありません。

まとめ

 誤答選択肢との比較において重要なのは、カードを所定カテゴリに分類するという独自の形式が他手法との決定的な差異である点です。KJ法はアイデア整理、エゴグラムは交流分析に基づく自我状態測定、評定尺度法は数値・形容詞対による評定、語彙アプローチはビッグファイブ研究における特性語分析と、それぞれ目的・形式が根本的に異なります。Q分類法の核心は「強制正規分布による分類」という手続き上の特徴にあり、これを軸に各手法の概念的差異を整理することが正答への近道となります。

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02

この問題の正答は「Q分類法」です。

 

Q分類法とは、カードに書かれた特徴や価値観を、個人が最も重視するものから最も重視しないものまで、比べながら並べることで、個人の価値観や態度を測る方法です。

 

では、他の選択肢も見てみましょう。

選択肢1. KJ法

KJ法とは、川喜田二郎が考案した方法です。多くの意見や情報を整理し、まとめる際に有効です。

個人が、1枚のカード(付箋)に、テーマについての意見や情報を1つずつ書きます。書き終わったら、似たような内容のカードをまとめてグループにし、さらにグループとグループの関連性を検討、整理していきます。

個人が意見を出しやすい、多くの意見が出やすいことがメリットです。

選択肢3. エゴグラム

エゴグラムとは、交流分析の考えに基づき、個人の性格傾向や行動、人との付き合い方などの特徴を測るものです。質問紙で回答を求め、5つの自我状態(CP:批判的な親、NP:養育的な親、A:大人、FC:自由な子ども、AC:従順な子ども)のそれぞれの程度から検討します。

選択肢4. 評定尺度法

評定尺度法とは、アンケートなどを行う際に、質問に対して3~7段階程度の尺度で回答を求める方法です。

自分がどの程度当てはまるかを尋ねる「リッカート尺度」、点数で回答を求める「数値尺度法」などがあります。

選択肢5. 語彙アプローチ

語彙アプローチとは‘人間の特性は日常的に使われている語で表現されているはず’という仮説に基づいて、人の性格や特徴を表す語を統計的に整理することによって研究しようとする方法です。

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