公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問13 (基礎心理学 問13)
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問13(基礎心理学 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
- メゾシステム
- エクソシステム
- クロノシステム
- マクロシステム
- ミクロシステム
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この過去問の解説 (2件)
01
正答:メゾシステム
メゾシステムとは
ブロンフェンブレンナーの生態学的システム理論における概念で、子どもを取り巻く環境の層のひとつです。
マイクロシステム(家族・学校・友人など、子どもが直接関わる環境)が複数あるとき、それらの相互関係そのものをメゾシステムと呼びます。
たとえば――
「家庭と学校の連携がうまくいっているか」
「親と担任教師が情報を共有しているか」
「習い事の指導者と親の教育方針が一致しているか」
といった、マイクロシステム同士のつながりや影響力がメゾシステムです。
家庭と学校の関係が良好なら子どもは安定しやすく、逆に対立していると子どもに葛藤が生じやすい――このように、直接の場ではなく"場と場の間"が子どもの発達に大きく影響するという視点がこの概念の核心です。
エクソシステムとは子どもが直接関わらないけれど、間接的に影響を受ける環境のことです。たとえば「親の職場」は子どもが行く場所ではありませんが、親が長時間労働で疲弊すれば子育てに影響します。このように、本人は参加していないのに発達に影響を及ぼす社会的な場や制度(親の職場・地域の福祉サービス・メディアなど)がエクソシステムです。
クロノシステムとはブロンフェンブレンナーの理論における時間軸の層です。引越し・親の離婚・戦争・時代の変化など、時間の経過とともに起こる出来事や社会変化が子どもの発達に影響を与えるという考え方で、「いつ経験するか」が重要とされます。同じ出来事でも、3歳のときと10歳のときでは影響が異なる、という視点です。
マクロシステムとは、子どもを取り巻く文化・価値観・法律・社会規範・経済体制など、社会全体の大きな枠組みのことです。直接目には見えませんが、「日本では勉強を重視する」「貧富の格差がある社会か否か」といった文化的・社会的背景が、すべての環境層に広く影響を与えています。いわばすべてのシステムを包む最も外側の層です。
ミクロシステムとは、子どもが直接・日常的に関わる最も身近な環境のことです。家族・学校・友人・習い事など、子どもが実際に顔を合わせてやりとりする場がこれにあたります。ブロンフェンブレンナーの理論の中で最も内側の層であり、子どもの発達に最も直接的な影響を与えるとされています。
ブロンフェンブレンナーの生態学的システム理論は、発達心理学の分野で頻出の基本理論として位置づけられており、公認心理師試験のブループリント(出題基準)にも掲出されています。出題形式としては、「父親の職場が子どもに間接的に影響する=エクソシステム」のように、事例を読んでどのシステムに該当するか判断させる形式が多く見られます。5つのシステムの名称と定義を丸暗記するだけでなく、基礎的なキーワードでも出題の仕方が工夫されており、表面的な知識だけでは対応しにくい傾向が近年強まっています。対策としては、各システムの定義を「子どもとの距離感(直接か間接か)」と「時間軸かどうか」という軸で整理しておくと、事例問題にも応用しやすくなります。クロノシステムは他の4つと性質が異なり(時間軸)、混同しやすいので特に注意が必要です。
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02
U.Bronfenbrenner(ユリー・ブロンフェンブレンナー)は発達心理学者で、生態学的システム論を提唱しました。
この理論では、人間の発達は、個人と個人を取り巻く複数の環境(システム)の相互作用によって決まると考えます。
何か問題が起きた時に、その要因が個人だけにあるのでなく、環境とのつながりの影響も受けていると考えることで、問題解決の方向を検討できます。
個人を取り巻く環境として、次の5つがあげられています。
ミクロシステム・・・個人に最も直接的に関わる環境
(家族、友人、学校、幼稚園、職場など)
メゾシステム…ミクロシステム同士のつながり(家庭と学校、親と友人など)
エクソシステム…個人に直接関わることはないが、間接的に影響する環境
(親の仕事、地域のシステム、メディアなど)
マクロシステム…個人が属している地域、文化、社会規範、社会の価値観など
クロノシステム…ライフイベント、時間の変化による出来事
(進学、就職、災害、社会の変化など)
よって、問題文は「メゾシステム」の説明と考えられ、この問題の正答となります。
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