公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問16 (基礎心理学 問16)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問16(基礎心理学 問16) (訂正依頼・報告はこちら)

クライエントの負担と検査結果の信頼性を考慮し、テストバッテリーの実施を控えるべき状態として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 認知症の初期
  • うつ病の回復期
  • 不安障害の寛解期
  • 統合失調症の再燃期
  • 高次脳機能障害の亜急性期

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この過去問の解説 (2件)

01

正答:統合失調症の再燃期
   テストバッテリーとは複数の心理検査を組み合わせて実施することです。クライエントへの負担が大きく、また急性期・再燃期の激しい精神症状(幻覚・妄想・思考の混乱・強い興奮)がある状態では、検査への集中や適切な反応が困難で、得られた結果の信頼性・妥当性が著しく低下します。

   統合失調症の再燃期は症状が最も激しい時期であり、クライエントの負担も大きく、心理検査の実施は適切ではありません。
 

選択肢1. 認知症の初期

「認知症の初期」は比較的安定しており、検査実施が可能です。

選択肢2. うつ病の回復期

「うつ病の回復期」は負担が軽減され検査の適機となる。

選択肢3. 不安障害の寛解期

「不安障害の寛解期」も症状が治まっており検査可能です。

選択肢5. 高次脳機能障害の亜急性期

「高次脳機能障害の亜急性期」は損傷後の経過観察のために積極的に検査を行うべき時期です。
 

まとめ

テストバッテリーは公認心理師試験で頻出テーマの一つです。以下に出題傾向をまとめます。

(出題頻度・傾向)

 テストバッテリーに関する問題はほぼ毎年出題されており、特に以下の形式が多いです。

事例問題の中で「どの検査を組み合わせるか」を問う形式

特定の目的に対して適切な検査の組み合わせを選ぶ形式

各検査の特徴・測定領域の理解を前提とした問題

 「知的障害が疑われるケースに対し、知能検査+適応行動検査を組み合わせる理由は?」のような形式もよく出題されますから、今回の問題のようなテストバッテリーの適否についても理解しておいてください。

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02

この問題の正答は「統合失調症の再燃期」です。

 

統合失調症の再燃期とは、落ち着いていた症状が、再び強くなる時期です。

ストレスや服薬の調整などにより、再び悪化する場合があります。

 

心理職としては、患者の変化に早めに気づく、気持ちに寄り添う、ストレスを減らすなどの関わりが大切です。

 

複数の心理検査(テストバッテリー)は、患者の負担、ストレスになることが心配されるため、避けることが良いと考えます。

また、この時期には幻聴や妄想などが起きる場合もあり、心理検査を実施したとしても信頼できる結果を得られにくいことも考えられます。

 

 

では、他の選択肢について、心理職としての立場も踏まえて見てみましょう。

選択肢1. 認知症の初期

認知症の初期は、認知機能(記憶、判断力、集中力など)の変化、生活面での困難、性格や感情の変化などが起きます。

心理職としては、患者本人の不安や自尊心に配慮しながら関わること、家族への心理的な支援を行うことが大切です。

選択肢2. うつ病の回復期

うつ病の回復期は、症状の強い時期が過ぎ、少しずつ心身が回復していく時期です。

無理をすると症状が戻る、悪化することもあるため、少しずつできる事を増やしていくように援助することが必要です。

選択肢3. 不安障害の寛解期

不安症状の寛解期は、症状(不安、パニックなど)が落ち着き、日常生活への支障もほぼなくなった状態と言います。「治った」のではなく「落ち着いた」と捉えることが大切です。

ストレスが強まると、また症状が出ることもあるため、患者本人の不安と付き合う力、ストレスに気づいて対処する力が高まるように援助することが求められます。

選択肢5. 高次脳機能障害の亜急性期

高次脳機能障害の亜急性期とは、脳損傷の急性期(発症直後の治療が中心となる時期)を過ぎ、少しずつ状態が安定してくる時期です。

身体の変化は少なくても、脳機能には変化が起きているため、患者や家族の戸惑いに寄り添うことが大切です。また、認知機能の評価を求められる場合もあります。

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