公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問18 (基礎心理学 問18)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問18(基礎心理学 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

認知療法で、クライエントの問題が生じる状況、その状況における自動思考、感情、行動などの関連についての総合的なアセスメントを表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 課題分析
  • 機能分析
  • 認知的評価
  • 認知的概念化
  • 相互作用過程分析

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

正答:認知的概念化
  認知的概念化(cognitive conceptualization)とは、Beck(ベック)の認知療法において、クライエントの問題が生じる状況・自動思考・感情・行動・スキーマ(中核信念)などの関連を統合的に理解し、図式的に整理することです。「認知的概念化図(Cognitive Conceptualization Diagram)」として視覚的に表現されることも多く、支援計画の根幹をなすアセスメントです。
 

選択肢1. 課題分析

「課題分析」は行動的アプロー論チで目標行動を小ステップに分解する手続きのことをいいます。

選択肢2. 機能分析

「機能分析」はABC分析など行動の先行条件・結果を分析するものです。

選択肢3. 認知的評価

「認知的評価」はラザルスのストレス理論における出来事の評価プロセスのことをいいます。

選択肢5. 相互作用過程分析

「相互作用過程分析」はBalesの集団過程分析の方法です。

まとめ

公認心理師試験では、CBT(認知行動療法)関連の理論・用語が毎年のように出題されます。特に「どの学派の・どの概念か」を正確に覚えているかが問われます。

用語説明
課題分析主に行動療法・特別支援
機能分析応用行動分析(ABA)
認知的評価ラザルスのストレス理論
認知的概念化ベックの認知療法 
相互作用過程分析集団力学・社会心理学

表は横にスクロールできます

③ 「学派とセットで覚える」ことが重要

この種の問題は、「用語の定義」だけでなく「どの理論家・学派の概念か」まで紐づけて覚えていないと解けません。

認知療法 → ベック → 自動思考・スキーマ・認知的概念化
このセットをまるごと記憶しておくことが鍵です。

「機能分析」と混同しやすいので、機能分析=ABA(行動分析)認知的概念化=認知療法と明確に区別しておきましょう。

 

 

参考になった数12

02

この問題の正答は「認知的概念化」です。

 

認知的概念化とは、認知行動療法(CBT)の視点によるものです。

個人の中で、その人がなぜそう考えて、捉えて、行動するのかを理解する(概念化する)ことを言います。

一時的な場面についてではなく、その人の考え方の癖、それに関係する背景を全体的に理解して、支援につなげるものです。

 

では、他の選択肢も見てみましょう。

 

 

 

 

選択肢1. 課題分析

「課題分析」とは、ABA(応用行動分析学)の用語です。

行動を細かいステップに分けて、分析することを言います。

例えば、「文字を書く」ということを考えるだけでも、「良い姿勢で座る」「正しく鉛筆を持つ」「紙をおさえる」など、やる事をいくつものステップに分けることができます。

できていること、まだ難しいことを分析して、援助につなげることができます。

選択肢2. 機能分析

「機能分析」は、「ABC分析」とも呼ばれます。

その行動が、どのような結果を起こす機能を持っているかを分析するものです。

次のような視点で考えます。

 

Antecedent(先行事象):行動の前に何があったのか

Behavior(行動):どのような行動をしたのか

Consequence(結果):行動の後、何が起きたのか

 

行動が起こる理由、機能を分析し、必要な援助を検討することができます。

選択肢3. 認知的評価

「認知的評価」とは、起きた出来事を、その人がどのように捉えて、意味づけたのかを評価することです。

同じ出来事であっても、捉え方、意味づけの仕方によって、その後の行動や感じるストレスが異なります。この捉え方を見直すことで、より良い行動やストレスの軽減につながると期待されます。

 

選択肢5. 相互作用過程分析

「相互作用過程分析」とは、集団の話し合いで、人と人がどのようなやりとり、コミュニケーションをしているのか、客観的に観察して分析するものです。

 

R.F.ベールズは、集団の話し合いの中には、「集団の目的を達成するための発言(課題志向)」「人間関係を良くするための発言(社会情緒機能)」があると提唱しています。

参考になった数1