公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問19 (基礎心理学 問19)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問19(基礎心理学 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

人に備わる基本的動因として、自らの生来の可能性を建設的な方向に成就しようとする実現傾向を重視する心理療法として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 内観療法
  • 森田療法
  • 臨床動作法
  • ロゴセラピー
  • クライエント中心療法

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この過去問の解説 (1件)

01

人間には本来、自ら成長し、より良い方向へ発達しようとする力が備わっていると考える立場があります。このような人間観を基盤とし、「実現傾向(actualizing tendency)」を重視した心理療法を提唱したのがC. R. Rogersです。本問は、その理論に基づく心理療法を問う問題です。

選択肢1. 内観療法

内観療法は吉本伊信によって創始された日本独自の心理療法です。「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」の三つの観点から自己を見つめ直します。実現傾向を中核概念とする療法ではありません。

選択肢2. 森田療法

森田療法は森田正馬によって創始された療法です。不安や症状を排除しようとするのではなく、あるがままに受け入れながら目的本位の行動を重視します。実現傾向を中心概念とするものではありません。

選択肢3. 臨床動作法

臨床動作法は成瀬悟策によって開発された心理療法です。身体の動作体験を通して心理的変容を促します。実現傾向を理論的基盤とする療法ではありません。

選択肢4. ロゴセラピー

ロゴセラピーはV. E. Franklによって提唱されました。人間の根本的動機を「意味への意志」に求める点が特徴です。実現傾向を重視する療法ではありません。

選択肢5. クライエント中心療法

クライエント中心療法はRogersによって提唱された心理療法です。人間には本来、自らを成長・発達させようとする実現傾向が備わっていると考え、受容、共感的理解、自己一致を重視しながらクライエントの自己成長を支援します。

まとめ

実現傾向はRogersの人間性心理学およびクライエント中心療法の中核概念です。人間が本来持つ成長や自己実現への力を重視する心理療法として、クライエント中心療法が該当します。

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