公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問22 (基礎心理学 問22)
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問22(基礎心理学 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
- 取り入れ
- 平行交流
- ジョイニング
- エナクトメント
- 多方向への肩入れ
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この過去問の解説 (2件)
01
正答:多方向への肩入れ
(解説)
「多方向への肩入れ(Multidirected Partiality)」は、イヴァン・ボシュゾルメーニ=ナジのコンテクスチュアル・セラピーの中核概念です。セラピストがすべての家族成員の立場に順番に立ち、それぞれの主観的現実・感情・貢献を認めながら公平に関与する姿勢を指します。
単なる中立性ではなく、能動的に各成員の側に立つ点が特徴であり、家族内の不公平な負債や権利の問題に取り組む際に用いられる重要な治療的態度です。
サルバドール・ミニューチンの構造的家族療法の概念であり、セラピストが家族のスタイルに自らを合わせてシステムへ参入することを指します。
交流分析(TA)における交流パターンの一種で、発信者が期待した自我状態から応答が返ってくる交流を指し、家族療法固有の概念ではありません。
サルバドール・ミニューチンの構造的家族療法の技法であり、セラピストが家族の言語・価値観・ペースに合わせて信頼関係を構築する過程を指しますが、「公平に接する」こととは異なります。
構造的家族療法の技法であり、セッション中に家族に実際のやり取りを演じてもらい、その相互作用パターンを観察・介入する技法です。
家族療法の専門用語・技法に関する問題は、文章穴埋め・選択肢形式で頻出しており、各学派(ボーエン、ミニューチン、ホワイト等)の固有概念の識別が求められます。
「多方向的肩入れ」はコンテクスチュアル療法(ナジー)の概念であり、類似概念との混同を問う形式が典型的です。
試験では定義文を読んで正確な用語を選ぶパターンが多く、単なる暗記ではなく概念の本質的理解が必要とされます。
また、家族療法は福祉・医療・教育など多領域にまたがるため、事例問題と組み合わせた応用問題としても出題される傾向があります。
対策としては、各学派の中心概念を学派ごとに整理し、紛らわしい用語(例:中立性・合流・リフレーミング等)と明確に区別して覚えることが有効です。
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02
家族療法は、問題を本人だけの要因と考えるのでなく、家族全体のシステムとして理解し、問題の解決を目指すものです。支援者(公認心理師)は、そのシステムの変化に働きかけることができるよう、家族全員との信頼関係を構築することが大切です。
この問題の正答は「多方向への肩入れ」です。
家族の誰か1人とだけでなく、全員の気持ちや立場を理解することに努めます。問題解決に向けて、家族の誰かを悪者や問題の要因とすることなく接していくことが必要です。
では、他の選択肢も見てみましょう。
取り入れとは、他者の考え方や感情などを自分のものとして取り込むことです。
家族内で考えると、親の考え方を子が無意識に取り込んでいるような場合を言います。これは、良い側面もありますが、これによって問題が生じていたり、解決を難しくしていたりすることもあります。その考えが誰のものなのか、自分の考えは何かを切り分けて意識できるように援助していくことが大切です。
平行交流とは、交流分析の用語です。自分の問いかけや声かけに対して、相手が期待通りの返答があり、スムーズにやりとりが続くことを言います。
一方で、期待とは異なる反応が返ってきて、やりとりが続かないことを交差交流と呼びます。
ジョイニングは、家族療法における技法の一つです。
支援者が家族との信頼関係を築くために、その家族のペースに合わせて話す、肯定的に聴くなどの関わりを持つことを言います。自然とその家族の輪に入り変化を促していくことを目指します。
エナクトメントとは、家族療法の技法の一つです。
家族にいつも通りの会話や関わり方を相談場面で再現してもらうことを言います。それによって、日常の様子が分かりやすくなり、より良い関わり方や変えると良い点などを提案することにつながります。
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