公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問24 (支援実務 問2)
問題文
付箋
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問24(支援実務 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- サバイバー
- イネイブラー
- ゲートキーパー
- アダルトチルドレン
- IP〈IdentifiedPatient〉
正解!素晴らしいです
残念...
画像拡大
この過去問の解説 (2件)
01
正答:イネイブラー
(解説)
イネイブラー(Enabler)とは、依存症者の問題行動の尻拭いをしたり、飲酒の言い訳をしたりすることで、結果として依存症者が問題に直面する機会を奪い、回復を妨げてしまう家族や関係者を指します。本人は善意で行動していても、その支援が「依存を可能にする(enable)」機能を果たしてしまいます。
アルコール依存症の家族支援・心理教育において中心的に扱われる概念であり、関連概念として「共依存(Co-dependency)」があります。
生命の危機を乗り越えた人(生存者)を指す一般的な用語であり、依存症の文脈で定義された専門用語ではありません。
自殺予防の文脈で、メンタルヘルスの問題を抱える人を早期に発見し、専門家につなぐ役割を担う人を指す概念です。
機能不全家族で育ち、成人後も生きづらさを抱える人を指しますが、依存を助長する援助者という意味ではありません。
家族システム論の概念であり、家族全体の問題を一身に引き受けて「患者」として同定される人を指します。援助者側の概念ではありません。
依存症関連問題は毎年一定数出題されています。
学習上の優先ポイントとしては、
AA(断酒会)・自助グループの理解 — 種類・機能・12ステップの概要
動機づけ面接(MI) — 依存症支援の中核技法として頻出
AUDIT・CAGEなどのスクリーニングツール
離脱症状の医学的知識 — アルコール離脱せん妄(振戦せん妄)など
物質別の特徴 — アルコール、覚醒剤、大麻、オピオイドの比較
依存症は医療・福祉・司法をまたぐ領域のため、多角的な視点からの出題が続く分野です。過去問(第1回〜直近)の依存症関連問題を横断的に整理することが効果的です。
参考になった数7
この解説の修正を提案する
02
この問題の正答は「イネイブラー」です。
問題文の‘責任を肩代わり’とは、例えば、お金の困り事(借金、生活費など)を本人の代わりに支払う、酔っていて仕事に行けないことを代わりに職場へ連絡するなどの行動です。また、お酒を買ってあげるなどの行動も、結果として依存を助けてしまうことになります。
家族療法においては、このイネイブラーを問題の原因と悪くとらえるのでなく‘家族のために行動している、助けたいと思っている’と考えながら、本人が問題解決に向かえるように援助していきます。
では、他の選択肢も見てみましょう。
「サバイバー」とは、犯罪や事故で生き残った、大病を経験したなど‘大きな困難から生き残った人。乗り越えた人’という意味合いで使われます。
「ゲートキーパー」とは、自殺予防やメンタルヘルスに関する場面でよく聞かれる用語です。例えば、自殺をしようとしている人のサインに気づき、それを止めるような行動(声かけ、周りの人や専門家へ伝えるなど)をする人のことを言います。
これは、専門的な職種や立場の人とは限らず、家族、友人、学校の先生、職場の同僚などもなり得ます。
「アダルトチルドレン」とは、幼少期に家庭において経験した事が、大人になっても影響し、生活や人間関係において難しさが生じている人のことを言います。例えば、虐待を受けて育ったために、大人になっても自信がない、他者の顔色ばかりうかがう、他者を信用できないなどの状況が起きている、のような場合です。
「IP」とは、支援における主な対象者、患者とみなされた人、という意味です。
家族療法においては、起きている問題は家族の誰か個人の要因でなく、家族全体のシステムによるものと考えますが、その中でも、主に問題を抱えている人、表出している人のことを指します。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問23)へ
第9回(2026年) 問題一覧
次の問題(問25)へ