公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問41 (支援実務 問19)
問題文
特別支援教育における、支援のための構造化の考え方を踏まえた対応の例に該当しないものを1つ選べ。
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問題
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公認心理師試験 第9回(2026年) 問41(支援実務 問19) (訂正依頼・報告はこちら)
特別支援教育における、支援のための構造化の考え方を踏まえた対応の例に該当しないものを1つ選べ。
- 活動に応じて、マットや机などで空間を分ける。
- 1日や週のスケジュールを見えやすいところに掲示する。
- 議論の場を構築し、できるだけ多くのアイディアを出すように促す。
- コミュニケーション場面における登場人物の会話や思考の内容を、イラストと吹き出しで示す。
- 登校したら、教科書を机にしまう、給食袋をロッカーに掛けるなど、一連の流れを手順化する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:議論の場を構築し、できるだけ多くのアイディアを出すように促す
解説: 特別支援教育における「構造化」とはTEACCH(自閉症・コミュニケーション障害児者治療教育プログラム)に由来する考え方で、物理的・時間的・視覚的・手順的な環境の整理により見通しをもちやすくする支援手法です。空間の分割(物理的構造化)、スケジュールの掲示(時間的構造化)、イラストと吹き出し(視覚的支援)、手順化(活動の構造化)はいずれも構造化の典型例です。一方、「自由な議論・多くのアイディア」は曖昧さや予測不能性を高める活動であり、構造化の理念とは相反します。構造化は「明確さ・予測可能性・視覚的わかりやすさ」を核心とする支援であることを理解しておくことが重要です。
物理的構造化の典型例であり、構造化に該当します。
時間的構造化の典型例であり、見通しを持たせる支援です。
視覚的支援(ソーシャルストーリー的手法)であり、構造化に該当します。
活動の構造化の典型例であり、自立的な行動を促す支援です。
TEACCHプログラムに由来する「構造化」の理念と具体的手法を問う問題です。「該当しないものを選べ」という否定型の問いであるため、構造化の本質(明確さ・予測可能性・視覚的支援)をしっかり理解していないと正答できません。
各選択肢が具体的な支援場面として示されており、現場実践のイメージを持っていることが重要です。自閉スペクトラム症支援の文脈でTEACCHと構造化はセットで頻出であり、確実に押さえておきたい分野です。
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02
特別支援教育とは、障害のある子どもに対して、その子の教育的ニーズに合わせた指導や支援を行うことです。
特別支援学校や特別支援学級、通級指導などの方法があります。
その際の「構造化」とは、いつ・どこで・誰と・何を・どのような方法でするのかを分かりやすく伝えるよう、環境設定をすることを指します。
では、選択肢を見てみましょう。
構造化と言えます。
空間を切り替える、切り替えが見るだけで分かると、やることを理解しやすく、気持ちや意欲も切り替えやすくなります。
構造化と言えます。
何をするのか、言葉の指示だけでは理解しにくいお子さんも多いですので、いつでも見えるところに掲示してあると、活動を切り替えやすい、見通しを持つことができ安心につながると言えます。
構造化には含まれません。この問題での正答となります。
議論することは大切ですが、構造化の方法とは言えません。
構造化に含まれます。
コミュニケーションのような目には見えにくいことは、具体的なイラストなどにすることで理解しやすくなります。
構造化に含まれます。
学校には習慣的に行うことがたくさんあります。それらを覚えることが難しい、順序に戸惑う、慣れるまでに時間を必要とするお子さんが多いですので、予め手順化し、流れに沿って行えるようにすると取り組みやすくなります。
環境の構造化は特別支援教育における基本的な支援方法の一つです。特別支援学校や特別支援学級だけでなく、通常学級や家庭で取り入れることのできる考え方でもありますので、よく学んでおきましょう。
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03
特別支援教育における「構造化」の考え方に基づく支援の具体例を問う問題です。
主にTEACCHプログラムに由来する構造化の4種類の理解と、構造化に該当しない支援の識別が求められています。
(分野:教育・学校心理学)
正解は「議論の場を構築し、できるだけ多くのアイディアを出すように促す。」です。
物理的構造化に該当します。空間を視覚的・物理的に区切ることで「ここでは何をする場所か」を明確にし、注意の分散を防ぎます。
スケジュール構造化に該当します。時間の流れと活動の順序を視覚化することで見通しを持たせ、次の活動への移行を円滑にします。
構造化とは環境・時間・活動の流れを視覚的・物理的に明確にすることで、見通しを持ちやすくし不安を軽減する支援アプローチです。
「議論の場でできるだけ多くのアイディアを出す」はブレインストーミング的な活動であり、予測可能性・見通しの明確化という構造化の本質とは逆の方向性です。
視覚的構造化に該当します。他者の思考・感情を視覚化するソーシャルストーリーやコミック会話の手法であり、自閉スペクトラム症のある児童の社会的理解を支援します。
ワークシステム(課題システム)構造化に該当します。活動の手順を明確に示すことで自立的な行動を促し、毎回の指示なしに一連の流れを遂行できるよう支援します。
構造化の4種類(物理的・スケジュール・ワークシステム・視覚的)を具体例とセットで記憶しておくことが本問のポイントです。
構造化の本質は「曖昧さの排除と予測可能性の確保」であり、これと逆方向の支援(自由な発想・議論・柔軟な対応を求める場面)が「該当しない」選択肢になります。
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