公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問42 (支援実務 問20)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問42(支援実務 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

応用行動分析において、行動の機能に該当しないものを1つ選べ。
  • 他者の注目の獲得
  • 要求した事物の獲得
  • 嫌な場面や活動の回避
  • 感覚・自己刺激の随伴
  • 興味のある活動の開始

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この過去問の解説 (3件)

01

正解:興味のある活動の開始

解説: 応用行動分析(ABA)における行動の機能とは、その行動が何によって維持されているか(強化子の種類)を指します。代表的な4機能分類は、①注目獲得、②物・活動の獲得、③回避・逃避、④感覚・自動強化です。

 この4機能はFBA(Functional Behavior Assessment)の基盤となり、問題行動の支援計画立案に直結します。「興味のある活動の開始」は行動の機能ではなく、行動そのものの記述(形態・トポグラフィー)に過ぎません。機能分析では「なぜその行動が生起・維持されるか」という強化随伴性の観点から捉えることが重要です。

 

選択肢1. 他者の注目の獲得

他者からの注目・反応が強化子となる機能であり、4機能のひとつです

選択肢2. 要求した事物の獲得

要求する物や活動が得られることが強化子となる機能です。

選択肢3. 嫌な場面や活動の回避

嫌悪刺激や嫌な場面から逃れることが強化子となる機能です。

選択肢4. 感覚・自己刺激の随伴

行動自体が感覚的快刺激を産み出す自動強化の機能です。

まとめ

  ABAの行動機能分析(FBA)における4機能分類の正確な理解を問う問題です。「行動の機能」と「行動の形態(トポグラフィー)」の区別が正答の鍵であり、概念の本質を理解していないと誤りを判断できません。

  行動支援計画(PBS)や問題行動の対応として実務直結の知識であり、試験でも繰り返し問われる重要テーマです。4機能(注目・物/活動獲得・回避・感覚)を英語略称(SEAT等)でまとめて覚えると整理しやすいでしょう。

 

FBA 4機能の英語略称による整理

SEAT フレームワーク

略称英語日本語強化の種類
SSensory / Automatic感覚・自動強化正の強化(内的)
EEscape / Avoidance回避・逃避負の強化
AAttention注目・社会的強化正の強化(社会的)
TTangible / Access物・活動の獲得正の強化(物的)

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02

応用行動分析(ABA)における問題行動の機能分析(FBA)の枠組みから、行動の4機能に該当しない選択肢を選ぶ問題です。

行動の機能的アセスメントの基礎知識が求められています。

(分野:心理学的支援法)

正解は「興味のある活動の開始」です。

選択肢1. 他者の注目の獲得

注目獲得機能に該当します。

叱られる・褒められる・声をかけられるなど他者からの注目が強化子となって行動が維持されるパターンです。

選択肢2. 要求した事物の獲得

要求獲得機能(物・活動の獲得)に該当します。

おもちゃ・食べ物・活動など望ましい物や活動が得られることが強化子となって行動が維持されるパターンです。

選択肢3. 嫌な場面や活動の回避

回避・逃避機能に該当します。

課題・特定の場面・不快な刺激から離れることが強化子となって行動が維持されるパターンです。

選択肢4. 感覚・自己刺激の随伴

感覚・自動強化機能に該当します。

他者の反応に関係なく行動そのものが感覚的な強化子をもたらすパターンで、常同行動・自傷行動等でよく見られます。

選択肢5. 興味のある活動の開始

ABAにおける行動の機能とは「その行動がどのような結果(強化子)によって維持されているか」という観点から分類されるものです。

行動の機能は①注目獲得②物・活動の獲得③回避・逃避④感覚・自動強化の4つに整理されます。

「興味のある活動の開始」は行動を起こすきっかけ(動機・先行事象)の説明であり、行動がどのような結果によって維持されているかという「機能」の定義には該当しません。

まとめ

行動の4機能は「注目獲得・物獲得・回避逃避・感覚自動強化」と整理し、それぞれの具体例とセットで記憶することが重要です。

本問のポイントは「機能=行動を維持している結果(強化子)の種類」という定義を正確に押さえることで、動機・きっかけ・興味といった先行事象と混同しないことが正答の鍵です。

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03

「応用行動分析(ABA)」とは、人の行動を性格や気持ちによるものと考えるだけでなく、行動の理由や結果から分析する手法です。より良い行動を強化する、不適切な行動を減らすなど、行動の変容のために用いることができます。

「行動の機能」とは、その行動をすることで、本人にとってどんな意味があるのか、という行動の理由や目的を指します。これには次の4種類があるとされています。

 

①他者の注目の獲得…その行動をすることで、周りの人からの注目を集める。

②要求した事物の獲得…その行動をすることで、欲しい物や求めている事を得る。

③嫌な場面や活動の回避…その行動をすることで、やりたくない事や対応したくない場面を避ける。

④感覚・自己刺激の随伴…その行動をすることで、心地よい感覚や楽しい感覚を得る。

 

選択肢の中では、「興味のある活動の開始」が含まれず、この問題での正答となります。

 

では、4つの機能について、具体例を挙げながら詳しく見てみましょう。

子どもの行動をイメージするとわかりやすいと思います。

選択肢1. 他者の注目の獲得

周りの人からの注目を集めるための行動です。

例えば、静かな場面で大声を出す、自分の描いた絵や作品を見せる、わざと失敗してみせるなどです。

選択肢2. 要求した事物の獲得

欲しい物や求めている事を得るための行動です。

例えば、小遣いを得るために手伝いをする、欲しい物を買ってもらえるまで駄々をこねるなどです。

選択肢3. 嫌な場面や活動の回避

やりたくない事や対応したくない場面を避けるための行動です。

例えば、その場に行きたくないから泣く、宿題をしなくて済むようにわざと宿題を学校に忘れてくるなどです。

選択肢4. 感覚・自己刺激の随伴

心地よい感覚や楽しい感覚を得るための行動です。

例えば、水道から出る水に触れる、飛び跳ねる、指をしゃぶるなどです。

まとめ

この手法で行動を検討することにより、効果的に良い行動を増やし、不適切な行動を減らすことが期待されます。臨床現場でも役立つ考え方ですので、知識を持っておきましょう。

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