公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問43 (支援実務 問21)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問43(支援実務 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

A.Banduraが提唱した自己効力感〈self−efficacy〉の認識に影響を与える4つの要因に該当しないものを1つ選べ。
  • 代理体験
  • 達成体験
  • 言語的説得
  • 情動的喚起
  • 機能的自律性

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:機能的自律性

解説: Banduraが提唱した自己効力感(Self-efficacy)の4つの情報源は、①達成体験(成功体験)、②代理体験(モデリング)、③言語的説得(他者からの励まし)、④情動的喚起(生理的・感情的状態)です。

 達成体験が最も強力な情報源とされています。「機能的自律性」はAllportが提唱した動機づけの概念であり、Banduraの自己効力感理論とは無関係です。自己効力感は行動の実行可能性についての信念であり、結果期待(outcome expectancy)とは区別されます。

 公認心理師試験では自己効力感の4要因は頻出であり、確実な暗記が求められます。

 

選択肢1. 代理体験

他者が課題を達成する様子を観察することで効力感が高まる情報源です。

選択肢2. 達成体験

実際に課題を成功させた経験であり、最も効果的な情報源です。

選択肢3. 言語的説得

他者から「できる」と励まされることによる効力感への影響です。

選択肢4. 情動的喚起

課題遂行時の緊張・不安などの生理的・感情的反応が効力感に影響します。

まとめ

 心理学の代表的理論の構成要素を正確に暗記しているかを問う典型的な問題です。自己効力感は公認心理師試験の最頻出理論のひとつであり、4要因の名称・内容・どれが最も強力かという点まで確実に覚えておく必要があります。

 理論の提唱者と構成要素を対応させる学習が有効です。

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02

バンデューラによる自己効力感理論における自己効力感の形成・変容に影響する4要因から、該当しない概念を選ぶ問題です。

社会的認知理論の基礎知識が求められています。

(分野:感情・人格心理学)

正解は「機能的自律性」です。

選択肢1. 代理体験

他者が課題を達成する様子を観察することで「自分にもできる」という効力感が高まる要因です。

モデリング(観察学習)とも関連し、類似した他者の成功体験が特に効果的とされています。

選択肢2. 達成体験

自己効力感に最も強い影響を与える要因で、実際に課題を自分でやり遂げた成功体験が効力感を高めます。

逆に失敗体験の繰り返しは効力感を低下させます。

選択肢3. 言語的説得

他者からの励まし・肯定的なフィードバック・説得によって効力感が高まる要因です。

影響力は達成体験より弱いとされており、信頼性の高い人物からの言語的説得が効果的です。

選択肢4. 情動的喚起

課題遂行時の生理的・情動的状態(緊張・不安・興奮等)が効力感の判断に影響する要因です。

過度な不安や身体的覚醒は効力感を低下させる一方、適度な覚醒は効力感を高めることがあります。

選択肢5. 機能的自律性

機能的自律性はオルポートが提唱した動機づけの概念で、もともと別の目的のために行われていた行動がそれ自体を目的として自律的に動機づけられるようになる現象を指します。

バンデューラの自己効力感理論とは無関係であり、4要因には含まれません。

まとめ

自己効力感の形成・変容に影響する4要因は「達成体験・代理体験・言語的説得・生理的情動的喚起」と正確に覚えることが本問の核心です。

機能的自律性(オルポート)はパーソナリティ理論の文脈で出題されることがあり、バンデューラの概念との混同に注意が必要です。

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