公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問47 (支援実務 問25)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問47(支援実務 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

古典的恐怖条件づけの手続の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 特定の自発的行動への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴
  • 特定の自発的行動に随伴した、恐怖反応を誘発する刺激の除去
  • 回避や対処が不可能な形での、恐怖反応を誘発する刺激の繰り返し提示
  • もともとは恐怖反応を誘発しない刺激への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴

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この過去問の解説 (2件)

01

古典的恐怖条件づけは、もともと恐怖を感じない刺激が、恐怖を引き起こす刺激と結び付くことで、単独でも恐怖反応を生じるようになる学習過程です。有名な例として、ワトソンの「アルバート坊やの実験」があります。

選択肢1. 特定の自発的行動への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴

自発的行動に対して嫌悪刺激が与えられるという考え方は、行動の結果によって学習が成立するオペラント条件づけに近い内容です。古典的条件づけの説明としては適切ではありません。

選択肢2. 特定の自発的行動に随伴した、恐怖反応を誘発する刺激の除去

嫌悪刺激が取り除かれることで行動が増える現象は負の強化です。古典的恐怖条件づけとは異なります。

選択肢3. 回避や対処が不可能な形での、恐怖反応を誘発する刺激の繰り返し提示

回避できない嫌悪刺激を繰り返し受ける状況は、学習性無力感の研究でみられる手続です。恐怖条件づけそのものを説明した内容ではありません。

選択肢4. もともとは恐怖反応を誘発しない刺激への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴

もともと恐怖を感じない刺激に対して、恐怖を引き起こす刺激を繰り返し組み合わせることで、その刺激だけで恐怖反応が生じるようになります。古典的恐怖条件づけの基本的な説明です。

まとめ

古典的恐怖条件づけでは、中性刺激と恐怖を引き起こす刺激を繰り返し対提示することで、中性刺激そのものが恐怖反応を引き起こすようになります。

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02

古典的恐怖条件づけの手続きを他の行動理論的手続きと区別して選ぶ問題です。

古典的条件づけ・オペラント条件づけ・学習性無力感など複数の学習理論の手続きの正確な理解が求められています。

(分野:学習・言語心理学)

正解は「もともとは恐怖反応を誘発しない刺激への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴」です。

選択肢1. 特定の自発的行動への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴

自発的行動に刺激を随伴させる手続きはオペラント条件づけに該当します。

嫌悪刺激を随伴させることで行動を減少させる「正の罰」の手続きであり、古典的条件づけとは異なります。

選択肢2. 特定の自発的行動に随伴した、恐怖反応を誘発する刺激の除去

自発的行動に随伴して嫌悪刺激が除去される手続きはオペラント条件づけの「負の強化」に該当します。

行動の結果として嫌悪刺激がなくなることで行動が増加する手続きであり、古典的条件づけとは異なります。

選択肢3. 回避や対処が不可能な形での、恐怖反応を誘発する刺激の繰り返し提示

セリグマンが提唱した学習性無力感の形成手続きに該当します。

制御不可能な嫌悪刺激の繰り返し経験により無力感・抑うつが生じる現象であり、古典的恐怖条件づけとは目的・手続きが異なります。

選択肢4. もともとは恐怖反応を誘発しない刺激への、恐怖反応を誘発する刺激の随伴

古典的恐怖条件づけはパブロフの古典的条件づけを恐怖反応に適用したもので、中性刺激(CS:条件刺激)と無条件刺激(UCS:もともと恐怖反応を誘発する刺激)を繰り返し対提示することにより、中性刺激だけで恐怖反応(CR:条件反応)が生じるようになる手続きです。

ワトソンとレイナーの「アルバート坊やの実験」が代表例として挙げられます。

まとめ

本問のポイントは「自発的行動への随伴=オペラント条件づけ」「中性刺激と嫌悪刺激の対提示=古典的条件づけ」「制御不能な嫌悪刺激の反復=学習性無力感」という3つの手続きの区別です。

選択肢に「自発的行動」という語があればオペラント、「もともとは反応を誘発しない刺激」への対提示とあれば古典的条件づけと判断できます。

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