公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問48 (支援実務 問26)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問48(支援実務 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

交通事故などで損傷を受けた場合、遂行機能障害を生じる可能性が高い脳の領野として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 後頭連合野
  • 前頭連合野
  • 側頭連合野
  • 頭頂連合野

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:前頭連合野

解説: 遂行機能(実行機能)とは、目標設定・計画立案・行動の開始と抑制・モニタリング・柔軟な切り替えなどの高次認知機能を指します。これらの機能は前頭葉、特に前頭前野(前頭連合野)が中心的に担っています。交通事故などによる前頭葉損傷ではWisconsinカード分類テストや語流暢性課題で障害が検出されます。

 Phineas Gage(頭部貫通事故後に人格・遂行機能が変化)の症例は遂行機能と前頭葉の関係を示す歴史的事例として有名です。

選択肢1. 後頭連合野

視覚情報の高次処理(視覚認知)に関与します。

選択肢3. 側頭連合野

言語理解(ウェルニッケ野)・記憶・物体認知に関与します。

選択肢4. 頭頂連合野

空間認知・体性感覚統合・注意の指向に関与します。

まとめ

   神経心理学における脳の部位と高次機能の対応関係を問う問題です。

   4つの連合野(前頭・後頭・側頭・頭頂)それぞれの機能を正確に区別して覚えているかが試されています。

 遂行機能障害と前頭葉の関係は公認心理師試験の最頻出神経心理学トピックのひとつであり、関連する神経心理学的検査(WCST・FAB等)とセットで理解しておくことが重要です。外傷性脳損傷(TBI)の支援と結びつけて学ぶと記憶に定着しやすいでしょう。

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02

脳の各連合野と損傷によって生じる神経心理学的症状の対応関係を問う問題です。

遂行機能障害と前頭葉の関連に関する基礎的な神経心理学の知識が求められています。

(分野:神経・生理心理学)

正解は「前頭連合野」です。

選択肢1. 後頭連合野

視覚情報の高次処理を担う領域で、損傷により視覚失認(物の形・顔・色の認識困難)や視空間認知の障害が生じます。

選択肢2. 前頭連合野

前頭連合野(前頭前野)は目標設定・計画立案・行動の開始と抑制・柔軟な思考・ワーキングメモリ・自己モニタリングなどの遂行機能(実行機能)を担う領域です。

前頭連合野が損傷されると、計画が立てられない・衝動的になる・行動の切り替えができない・目標指向的な行動が困難になるなどの遂行機能障害が生じます。

交通事故等による外傷性脳損傷では前頭葉が損傷されやすく、WCST(ウィスコンシンカード分類テスト)やTMT等の神経心理学的検査で評価されます。

選択肢3. 側頭連合野

聴覚情報の処理・言語理解・記憶(特に海馬を含む内側側頭葉)に関わる領域です。

損傷により感覚性失語(ウェルニッケ失語)や記憶障害が生じますが、遂行機能障害の主座ではありません。

選択肢4. 頭頂連合野

体性感覚・空間認知・身体図式の統合を担う領域で、損傷により半側空間無視・観念運動失行・ゲルストマン症候群等が生じます。

まとめ

各連合野と代表的な損傷症状の対応は神経心理学の頻出テーマです。

前頭葉=遂行機能・社会的行動、側頭葉=言語理解・記憶、頭頂葉=空間認知・失行、後頭葉=視覚認知という基本的な対応を軸に整理しておくことが得点につながります。

交通事故による外傷性脳損傷では前頭葉・側頭葉が損傷されやすいという臨床的知識とあわせて記憶しておくと応用問題にも対応できます。

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