公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問49 (支援実務 問27)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問49(支援実務 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

子どもに司法面接を行う際の留意点として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 答えやすいように、複数の選択肢を提示して選ばせる。
  • 面接者自身の表情や声のトーンに配慮し、中立的に聞く。
  • 出来事の背景を理解するために、「なぜそうなったか」を尋ねる。
  • 沈黙が生じた場合、別の質問をして会話が途切れないようにする。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解:面接者自身の表情や声のトーンに配慮し、中立的に聞く

解説: 司法面接は被害を受けた子どもから法的に信用性の高い供述を得るための特別な面接技法であり、NICHD(国立児童保健・人間発達研究所)プロトコルが代表的です。

 面接者の中立性は供述の汚染防止の観点から最重要であり、表情・声のトーン・反応によって子どもが「正解」を誘導されないよう細心の注意が必要です。オープン質問(「何があったか話して」)を基本とし、クローズド質問・誘導的質問は最小限にします。沈黙は子どもが語ろうとしているサインである場合が多く、急いで別の質問をすることは避けるべきです。

 

 

選択肢1. 答えやすいように、複数の選択肢を提示して選ばせる。

クローズド質問であり、子どもの供述に誘導がかかる可能性があります。

選択肢2. 面接者自身の表情や声のトーンに配慮し、中立的に聞く。

適切です。

面接者が驚いた表情を見せたり、声のトーンを変えたりすると、子どもが面接者の反応を気にして、期待されていると思う内容に話を合わせる可能性があります。

そのため、特定の答えをほめたり否定したりするような反応を避け、中立的な態度で子どもの話を聞くことが大切です。

選択肢3. 出来事の背景を理解するために、「なぜそうなったか」を尋ねる。

子どもに自責感を生じさせやすく、司法面接では避けるべき質問形式です。

選択肢4. 沈黙が生じた場合、別の質問をして会話が途切れないようにする。

沈黙は子どもの思考中のサインであり、待つことが原則とされます。

まとめ

 子どもへの司法面接という高度に専門的な実践技法の基本原則を問う問題です。

 誤答選択肢はいずれも「一般的な面接では配慮しそうな対応」として描かれており、司法面接特有の原則(誘導禁止・沈黙の尊重・中立性)を知らないと誤って選びやすい設計です。

 NICHDプロトコルCORNELLプロトコルの基本方針を理解していることが求められます。司法・犯罪分野は近年の試験で出題が増加しており、面接技法の基本原則は確実に押さえておきたい分野です。

 

(参考)

2つのプロトコルの位置づけと比較

🔴NICHD プロトコルの深掘り

開発背景と問題解決、5つの基本原則、具体的な段階プロセス

🔴CORNELL プロトコルの深掘り

4つの基本要素、構造化された質問パターン

🔴 重点ポイント:

 自由回想 → 開かれた質問 → 詳細化 — この段階が絶対重要
 誘導的質問はNG — 試験で頻出の落とし穴
 心理的配慮と法的正確性の両立 — 公認心理師の役割

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02

子どもへの司法面接における適切な面接技法の留意点を問う問題です。

子どもの供述の信頼性確保と二次被害防止の観点から、面接者が守るべき原則の理解が求められています。

(分野:司法・犯罪心理学)

正解は「面接者自身の表情や声のトーンに配慮し、中立的に聞く。」です。

選択肢1. 答えやすいように、複数の選択肢を提示して選ばせる。

選択肢を提示する質問(クローズド質問・選択質問)は子どもの自発的な記憶想起を妨げ、選択肢に含まれない情報が失われるリスクがあります。

司法面接では「何があったか話してください」などのオープン質問を基本とし、選択肢の提示は最小限にとどめることが原則です。

選択肢2. 面接者自身の表情や声のトーンに配慮し、中立的に聞く。

司法面接では面接者の非言語的メッセージ(表情・声のトーン・態度)が子どもの供述に影響を与えるリスクがあるため、中立的な態度の維持が最重要原則のひとつです。

面接者が特定の反応を示すと子どもが「その方向で答えるべき」と感じ、供述が誘導・汚染されるおそれがあります。

司法面接は子どもの自発的な語りを引き出すことを目的としており、面接者の中立性確保はそのための基本条件です。

選択肢3. 出来事の背景を理解するために、「なぜそうなったか」を尋ねる。

「なぜ」という質問は子どもに原因・理由の説明を求めるものであり、年齢によっては理解・回答が困難です。

また「なぜ」という問いかけは非難・責任追及として受け取られる場合があり、子どもの心理的負担を高めるリスクがあります。

司法面接では「何が・いつ・どこで・誰が・どのように」を基本とします。

選択肢4. 沈黙が生じた場合、別の質問をして会話が途切れないようにする。

沈黙は子どもが記憶を想起・整理している重要な時間であるため、面接者が急いで別の質問をすることは想起を妨げます。

司法面接では沈黙を適切に待つことが原則であり、沈黙を埋めようとする行為は子どもの自発的供述を損なうリスクがあります。

まとめ

司法面接の核心は「子どもの自発的・自由な語りを引き出すこと」と「供述の汚染・誘導を防ぐこと」の2点です。

選択肢提示・なぜ質問・沈黙への介入はいずれも供述の信頼性を損なう行為として禁忌に近い対応です。

オープン質問の優先・中立的態度・沈黙の許容という3原則をセットで記憶しておくと類似問題に対応できます。

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