公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問52 (支援実務 問30)
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問52(支援実務 問30) (訂正依頼・報告はこちら)
- 課題早期発見対応
- 課題未然防止教育
- 発達支持的生徒指導
- 困難課題対応的生徒指導
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この過去問の解説 (3件)
01
教育分野では、チーム学校として、教職員だけでなくスクールカウンセラーなどの専門職が協働し、子どもの支援をすることが求められています。本問はその中でも、生徒指導における学校の取組の態度についての問題です。
不正解です。課題早期発見対応とは、問題が起きるリスクや兆候が見られる一部の児童生徒に対して、問題の深刻化を防ぐことを目的として、早期に気づき、適切な支援や指導を行う生徒指導のことです。
正解です。課題未然防止教育とは、すべての児童生徒に対して、生徒指導上の課題の発生を未然に防止することを目的として、計画的に実施される教育プログラムです。
本問のような、道徳科や学級活動等におけるいじめの理解を深める取組は、いじめの未然防止を目的とした全体的・計画的な教育活動といえます。
不正解です。発達支持的生徒指導とは、すべての児童生徒に対して、日常的な関わりの中で社会性や自己の成長を育むことを目的とした生徒指導のことです。いじめなど特定の問題に対する指導ではなく、あらゆる生徒指導の基盤となるものです。
不正解です。困難課題対応的生徒指導とは、いじめや不登校、非行等の困難課題が生じ、特別な指導や支援が必要な児童生徒に対して、関係機関等と連携しながら、個別的・専門的に対応し、その課題の解決を図ることを目的とした指導のことです。
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02
令和4年改訂の生徒指導提要が示すいじめ対応の重層的支援構造における4層の分類から、道徳科・学級活動等での取組が該当する層を選ぶ問題です。
生徒指導の新たな枠組みに関する正確な知識が求められています。
(分野:教育・学校心理学)
正解は「課題未然防止教育」です。
いじめや問題行動の初期サインを早期に把握し、深刻化する前に対応する層です。
アンケート調査・教育相談・観察等によるスクリーニングが中心です。
課題未然防止教育は重層的支援構造の第2層に位置し、いじめ・暴力等の問題行動が生じる前に予防的・先手的に取り組む教育活動を指します。
自校のいじめ防止基本方針の理解を深めるための道徳科・学級活動・ホームルーム活動における授業や取組がこの層に該当します。
全ての児童生徒を対象とした集団的・予防的アプローチが中心であり、未然防止の観点から学校全体で組織的に実施されます。
全ての児童生徒の発達・成長を支える基盤的な生徒指導で、重層的支援構造の第1層に位置します。
自己肯定感・コミュニケーション能力・社会性の育成を日常的な教育活動全体を通じて行うものであり、いじめ防止方針の理解促進に特化した取組とは区別されます。
深刻ないじめ・不登校・非行・虐待等の困難な問題に対して、スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・関係機関と連携して対応する層です。
個別の危機対応が中心であり、授業形式の予防的取組とは異なります。
重層的支援構造の4層は
①発達支持的生徒指導(全員対象・日常的支援)
②課題未然防止教育(全員対象・予防的取組)
③課題早期発見対応(リスクのある生徒への早期介入)
④困難課題対応的生徒指導(個別の深刻ケースへの対応)という順序で、
対象の絞り込みと介入強度が高まる構造として整理することが効率的です。
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03
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
令和4年の生徒指導提要の改訂は、大改訂です。丁寧に内容を理解しておく必要があります。
では、問題を見てみましょう。
間違いです。
いじめに関わりがあると想定される一部の子供たちへ、アンケート調査などで、いじめの早期把握を行う対応のことを指します。
正解です。
いじめ防止教育は、全ての子どもたちを対象に、課題予防的生徒指導として、具体的にどのようにいじめをしない行動をすべきかを学ばせます。
間違いです。
全ての生徒を対象に行われる指導であり、日常的に子どもの主体性や社会性を育てることを目的としています。
安全・安心な風土を醸成し、自己決定の場を提供すること、自己肯定感を育み、共感的人間関係の育成を図ります。
間違いです。
日常的な指導では対応しきれない子どもを対象に行う指導です。
学校が組織的に対応し、外部の組織とも連携して行うこともあります。
いじめ対応の重層的支援構造は、発達支持的生徒指導、課題未然防止教育、課題早期発見、困難課題対応の4つから成り立ち、これらが連動して効果を発揮します。
それぞれのつながりについても、理解を深めておきましょう。
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