公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問60 (事例分析 問2)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問60(事例分析 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

30歳の男性A、出版会社に勤務。Aは、幼少期から本が好きで、作家になることを夢見ていた。大学卒業後もアルバイトをしながら執筆活動を続けていたが、3年前に作家の夢を断念し、出版会社に就職した。当初は慣れない業務に戸惑い、上司の指摘に落ち込むことも多かったが、少しずつ慣れ、編集作業を一人で任されるようになってきた。最近では、自ら特集記事の企画提案を行うなど主体的に仕事に取り組む姿勢がみられるようになり、自分の役割を果たしていると実感している。
D.E.Superのキャリア発達理論に基づくAの段階として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 維持期
  • 解放期
  • 確立期
  • 成長期
  • 探索期

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

D.E.Superのキャリア発達理論とは、キャリアは生涯を通して発達していくものであり、年齢や人生の段階によってキャリア上の課題や役割が変化していくと考える理論です。

D.E.Superはキャリア発達を以下の5段階に分けました。

 

成長段階 (0〜14歳):自己理解や職業への関心を育てる時期です。

「子ども」や「学生」としての役割を中心に、将来の職業観や自己概念を形成していきます。

探索段階 (15〜24歳):進学や就職を通して、自分に合った職業を模索する時期です。

「学生」や「余暇人」として様々な経験を重ねながら、自分の進路を探索していきます。

確立段階 (25〜44歳):職業生活に適応し、自分の地位や役割を築く時期です。

「労働者」「配偶者」「親」などの役割を担いながら、キャリアを安定させていきます。

維持段階 (45〜65歳):これまで築いたキャリアを維持・発展させる時期です。

「労働者」「家庭人」「市民」としての役割を継続しながら、社会や家庭への貢献を深めていきます。

解放(下降)段階 (65歳以降):引退に向けて仕事中心の生活から移行していく時期です。

「余暇人」や「家庭人」としての役割が中心となり、新たな生活への適応をしていきます。

 

本事例では、Aが職業生活に適応し、自ら企画提案を行うなど主体的に仕事へ取り組み、自分の役割を果たしていると実感していることから、「確立段階」が正解となります。

参考になった数5

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

キャリア発達理論の概要について問われています。設問は、人生を5つのライフステージに区分した考え方を軸に、様々な出来事が生じたときのミニサイクル(再検索→再確立)の段階について問われています。

成長期→探索期→確立期→維持期→解放期の順で生じ、設問の段階は職業的に地位が確立した「確立期」にあたります。

 

選択肢3. 確立期

正解です。

自分の職業的な地位・役割が確立した時期を指します。

参考になった数2

03

スーパー(Super)のキャリア発達理論における5段階のうち、30歳の男性Aの状況に該当する段階を問う事例問題です。

各段階の年齢範囲・発達課題の正確な理解が求められています。

(分野:産業・組織に関する心理学)

正解は「確立期」です。

選択肢1. 維持期

おおむね45〜64歳頃に相当する段階で、確立した職業的地位を維持・更新することが主な課題です。

選択肢2. 解放期

65歳以降に相当する段階で、職業的役割からの引退・新たな役割への移行が課題です。

選択肢3. 確立期

おおむね25〜44歳頃に相当し、自分に適した職業領域を見つけ安定した地位を築いていく段階です。

本事例のAは30歳で編集作業を一人で任され、企画提案を主体的に行い「自分の役割を果たしている」と実感しており、職業的安定と自己効力感の確立という確立期の発達課題と合致します。

当初の戸惑いから主体的な仕事への移行という成長プロセスも確立期の特徴を示しています。

選択肢4. 成長期

おおむね0〜14歳頃に相当する段階で、自己概念の形成・職業への興味・能力の発達が課題です。

選択肢5. 探索期

おおむね15〜24歳頃に相当する段階で、職業的自己概念の明確化・職業選択の試行が課題です。

まとめ

スーパー(Super)のキャリア発達理論における5段階は成長期(0〜14歳)・探索期(15〜24歳)・確立期(25〜44歳)・維持期(45〜64歳)・解放期(65歳〜)と年齢範囲とセットで記憶することが基本です。

本問では現在30歳という年齢と「主体的に仕事に取り組み役割を実感している」という記述が確立期の決め手となります。

参考になった数1