公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問67 (事例分析 問9)
問題文
32歳の女性A。第一子Bを出産して12日後、様子の変化を心配した夫Cに連れられて、分娩した産科クリニックを受診した。CによるとAは、退院直後は穏やかであったが、数日前から、急に奇異な言動がみられるようになった。「赤ちゃんがいなくなった」と叫んで家の外に飛び出したこともある。Cが声をかけると、Aは、「赤ちゃんに申し訳ない」、「赤ちゃんが死んでしまう」と涙を流しながら訴えた。食事も摂らず、夜も眠っていない。日中はBに触れようとせず、「自分は母親ではない」と繰り返すという。医師による診察中、Aは怯えた様子をみせたり、診察室から逃げ出そうとしたりした。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問67(事例分析 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
32歳の女性A。第一子Bを出産して12日後、様子の変化を心配した夫Cに連れられて、分娩した産科クリニックを受診した。CによるとAは、退院直後は穏やかであったが、数日前から、急に奇異な言動がみられるようになった。「赤ちゃんがいなくなった」と叫んで家の外に飛び出したこともある。Cが声をかけると、Aは、「赤ちゃんに申し訳ない」、「赤ちゃんが死んでしまう」と涙を流しながら訴えた。食事も摂らず、夜も眠っていない。日中はBに触れようとせず、「自分は母親ではない」と繰り返すという。医師による診察中、Aは怯えた様子をみせたり、診察室から逃げ出そうとしたりした。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
Aの病態の理解として、最も適切なものを1つ選べ。
- 適応障害
- 産後うつ病
- 統合失調症
- 産じょく期精神病
- マタニティー・ブルーズ
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この過去問の解説 (1件)
01
本事例でAは、
●出産後数日頃より、急な奇異な言動
●「赤ちゃんに申し訳ない」、「赤ちゃんが死んでしまう」と涙を流しながら訴える
●「自分は母親ではない」と繰り返し発言する
など、出産後からの突然の混乱した言動や興奮状態がみられます。
これらは産じょく期精神病の特徴に当てはまります。
不正解です。
適応障害とは、ストレスによって日常生活に不適応を起こす障害です。
本事例では、混乱した言動や興奮がみられ、産じょく期精神病のほうが適切です。
不正解です。
産後うつ病では、気分の落ち込みや意欲の低下がみられます。
本事例では、気分の落ち込みもありますが、混乱した言動や興奮など精神病性症状が中心のため、産じょく期精神病の方が適切といえます。
不正解です。
統合失調症では、幻聴や幻覚(陽性症状)や意欲の低下、感情鈍麻(陰性症状)などがみられます。
本事例では精神病性症状がみられますが出産直後であることと、発症が突然であることを踏まえ、産じょく期精神病がより適切であるといえます。
冒頭の解説のとおり、正解です。
産じょく期精神病は出産後数日から数週間以内に急激に発症し、幻覚、妄想、混乱、興奮といった精神病性症状が突然現れます。
不正解です。
マタニティー・ブルーズでは、出産後に気分の落ち込みや不安がみられますが、通常は数日〜2週間程度で自然に改善します。また、精神病性症状は基本的に見られないため、産じょく期精神病の方が適切といえます。
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