公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問69 (事例分析 問11)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問69(事例分析 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

6歳の男児A、保育園年長児。父親は所在不明で母親Bと二人暮らしである。Aの発育は順調であったが、乳幼児健康診査時に、Bは「育児書どおりにできない」と泣いた。生真面目な性分で自責感が認められたため、保健師が粘り強く家庭訪問をして医療機関につなぎ、公認心理師Cがほどよい育児の大切さを繰り返し伝えた。Aは年齢相応に育ったが、就学が近づくと、Bは小学校時代の自身のいじめ被害を語り出した。Aの卒園と就学への不安を訴え、就学時健康診断を欠席し、Aの登園も滞りがちになった。CはBの思いを聴きつつ、就学予定校への事前相談を提案したが、Bは拒否した。
このような状況でAとBの支援を検討する場として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 地域ケア会議
  • 教育支援委員会
  • 自立支援協議会
  • 地域連携推進会議
  • 要保護児童対策地域協議会

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

本事例では、

母親Bが

●「育児書どおりにできない」と泣いた

●Aの卒園と就学への不安を訴えた

●母親Bが就学予定校への事前相談を拒否した

など、育児不安や支援の拒否がみられます。

 

また、男児Aも

●健康診断を欠席

●登園が滞りがちになった

と、就学準備の回避がみられます。

このことより、男児Aの養育環境の悪化の懸念があり、家庭への支援を検討する必要があります。

そのため、虐待のおそれや養育上の問題で支援が必要な家庭や児童生徒に対して、関係機関で連携し対策を協議していく要保護児童対策地域協議会が最も適切な選択肢といえます。

 

選択肢1. 地域ケア会議

不正解です。

地域ケア会議とは、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活を続けられるように支援者間で支援を検討する会議です。

選択肢2. 教育支援委員会

不正解です。

教育支援委員会とは、支援が必要な児童生徒が安心して学校生活を送れるように関係機関が支援を検討する会議です。

選択肢3. 自立支援協議会

不正解です。

自立支援協議会とは地域で暮らす全ての障害者が安心して過ごせるように関係機関が支援や環境整備を検討する会議です。

選択肢4. 地域連携推進会議

不正解です。

地域連携推進会議とは、主に福祉施設がより良い支援をするための運営方針等を検討する会議です。

選択肢5. 要保護児童対策地域協議会

冒頭の解説のとおり、正解です。

参考になった数3

02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

子育て支援における社会資源の活用方法について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. 地域ケア会議

間違いです。

対象は、地域で生活する高齢者であり、個別ケースでの支援と、地域全体の支援、両方に関し関与します。

選択肢2. 教育支援委員会

間違いです。

対象は、特別支援学級の児童であり、支援方針を相談する場です。

選択肢3. 自立支援協議会

間違いです。

対象は、地域に住む人々ですので、含まれますが、複合的な課題を持つ人は多角的に支援するための会議ですので、今回のように子育て支援に限局していません。

選択肢4. 地域連携推進会議

間違いです。

住民が対象ではありますが、支援方法が複雑で、単独の機関のみでの支援では不十分と判断された場合に開催されます。今回のように子育て支援に限局していません。

選択肢5. 要保護児童対策地域協議会

正解です。

就学相談に来ていないという段階で、母親の役割がなされておらず、母親側から支援をして子供の守るための方策が必要です。児童虐待防止法に基づき、設置が義務付けられています。

まとめ

地域住民を支える支援体制は様々な機関が行っており、その連携範囲も多彩です。

対象者が誰で、どのような課題に特化して相談するのかを軸に、整理しておきましょう。設置根拠となる法令も合わせてチェックしておくとよいと思います。

参考になった数1