公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問75 (事例分析 問17)
問題文
33歳の男性A、会社員。糖尿病と高血圧の治療で内科クリニックに通院中である。Aは初診の際、ぶっきらぼうな態度に終始したが、主治医との関係が深まるにつれて、少しずつ自らの過去について語り始めた。それによると、Aの両親は不仲で、幼少期は常に父親の虐待を受けていた。中学3年生のとき、両親が離婚し、中学校卒業後、非行集団に加わった。21歳のときに強盗致傷容疑で逮捕され、有罪判決を受け、6年間服役した。しかし、出所後、保護司の支援を受け、職業訓練校でプログラミングを学んだ。現在は、保護司の知人に誘われ、小さなベンチャー企業に勤務している。
この事例の背景を説明する用語として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問75(事例分析 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
33歳の男性A、会社員。糖尿病と高血圧の治療で内科クリニックに通院中である。Aは初診の際、ぶっきらぼうな態度に終始したが、主治医との関係が深まるにつれて、少しずつ自らの過去について語り始めた。それによると、Aの両親は不仲で、幼少期は常に父親の虐待を受けていた。中学3年生のとき、両親が離婚し、中学校卒業後、非行集団に加わった。21歳のときに強盗致傷容疑で逮捕され、有罪判決を受け、6年間服役した。しかし、出所後、保護司の支援を受け、職業訓練校でプログラミングを学んだ。現在は、保護司の知人に誘われ、小さなベンチャー企業に勤務している。
この事例の背景を説明する用語として、最も適切なものを1つ選べ。
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- 直線的因果律
- 社会的比較理論
- 小児期逆境体験
- 家族ホメオスタシス
- ストレス脆弱性モデル
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この過去問の解説 (1件)
01
本事例でAは、
●両親は不仲
●幼少期は常に父親の虐待を受けていた
●中学3年生のとき、両親が離婚
などと、家庭不和や虐待といった逆境体験を経験しています。
その後、
●非行集団に加わった
●21歳のときに強盗致傷容疑で逮捕され、有罪判決を受け、6年間服役
のように、非行などの問題行動につながっています。
これは、幼少期の逆境的体験がその後の心身の健康や社会生活に大きな影響を与えるという小児期逆境体験(ACEs)の考えに当てはまります。
不正解です。
直線的因果律とは、単一の原因が直接ある結果を引き起こすと考える見方のことです。
本事例を例にすると、幼少期の経験のみを原因として問題行動を説明する見方です。
不正解です。
社会的比較理論とは、他者と自分を比較することで自分の評価を行うという理論です。
冒頭の解説のとおり、正解です。
不正解です。
家族ホメオスタシスとは、家族療法における考え方で、家族を1つのシステムととらえ、互いの関係性や役割など様々なバランスを一定に保とうとする働きのことです。
不正解です。
ストレス脆弱性モデルとは、精神疾患の発症は、遺伝要因や性格傾向など個々の脆弱性にストレスが加わることで生じると考えるモデルです。
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