公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問77 (事例分析 問19)

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問題

公認心理師試験 第9回(2026年) 問77(事例分析 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

35歳の女性A、事務職。Aと上司Bは、健康管理室の公認心理師Cによる職場復帰後のフォローアップを受けている。Aは真面目で、Bの信任も厚く、新しい業務を任されていた。半年前から、時間内に仕事が終わらないなど業務が過重になり、不眠と抑うつ感が出現し、うつ病の診断で、3か月間休業した。症状の改善がみられたため、時間外労働を禁止する就業制限を行って職場復帰をした。Aによると、職場復帰後、1週間ほどは問題がなかったが、再び不眠が出現したという。
この段階におけるCの対応として、適切でないものを1つ選べ。
  • Bに、Aの勤務状況や業務遂行能力について尋ねる。
  • Aに、主治医と相談して再休職の手続をとるように勧める。
  • Bに、職場の同僚に過度な負担がかかっていないかを尋ねる。
  • Bに、職場復帰支援プランが計画通りに実施されているかを確認する。
  • Aに、病状や今後の見通しについて、主治医からどのように聞いているかを尋ねる。

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この過去問の解説 (3件)

01

うつ病による休業後に職場復帰し、1週間後に不眠が再出現した事例におけるフォローアップ対応として適切でないものを選ぶ問題です。

職場復帰支援の手引きに基づいた産業心理職の役割の理解が求められています。

(分野:産業・組織に関する心理学)

正解は「Aに、主治医と相談して再休職の手続をとるように勧める」です。

選択肢1. Bに、Aの勤務状況や業務遂行能力について尋ねる。

職場復帰後のフォローアップとして上司から勤務状況・業務遂行能力を確認することは、復帰支援プランの進捗把握と症状悪化の早期発見のために適切な対応です。

選択肢2. Aに、主治医と相談して再休職の手続をとるように勧める。

職場復帰後1週間での不眠の再出現は症状の変化として注視が必要ですが、この段階で公認心理師が即座に「再休職の手続をとるように」と勧めることは時期尚早であり適切ではありません。

再休職の判断は主治医が行うものであり、公認心理師が医師の役割を超えて再休職を指示・勧告することは職域を逸脱します。

選択肢3. Bに、職場の同僚に過度な負担がかかっていないかを尋ねる。

復帰した労働者への配慮だけでなく職場全体の状況把握も産業心理職の重要な役割であり、同僚への負担確認は職場環境のアセスメントとして適切な対応です。

選択肢4. Bに、職場復帰支援プランが計画通りに実施されているかを確認する。

就業制限(時間外労働禁止)等の復帰支援プランが遵守されているかの確認は、フォローアップの基本的な対応として適切です。

プランの逸脱が症状再燃の原因となっている可能性の確認として重要です。

選択肢5. Aに、病状や今後の見通しについて、主治医からどのように聞いているかを尋ねる。

主治医からの情報をAがどのように理解しているかを確認することは、医療機関との連携状況の把握と治療への理解促進のために適切な対応です。

まとめ

本問のポイントは「再休職の判断・勧告は主治医の役割であり、産業心理職が直接指示することは職域逸脱」という原則の理解です。

厚生労働省の職場復帰支援の手引きでは復帰後のフォローアップとして「管理監督者・産業保健スタッフによる観察・支援」「主治医との連携」「プランの見直し」が定められており、産業心理職は情報収集・調整役として機能し医療的判断は主治医に委ねるという役割分担が重要です。

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02

本事例でAは、

●うつ病の診断で、3か月間休業した

●その後症状の改善がみられたため、時間外労働を禁止する就業制限を行い、職場復帰

●復職後1週間ほどは問題がなかったが再び不眠が出現

という状況であり、症状の再評価や業務量、職場環境の確認を行う必要があります。

そのため、

●主治医の見立ての確認

●本人の就労状況、業務量の確認

●就業制限が守られているかどうか

●職場全体への影響を確認する

などが必要になります。

すぐに再休職の手続をとるように勧めることは適切ではありません。

また公認心理師として、本人や主治医と連携しながら支援方針を検討することが重要です。

 

 

参考になった数1

03

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

うつ症状の段階に応じた対応について問われています。

では、問題を見てみましょう。

選択肢1. Bに、Aの勤務状況や業務遂行能力について尋ねる。

適切で間違いです。

状況を確認することは必要です。

 

選択肢2. Aに、主治医と相談して再休職の手続をとるように勧める。

不適切で正解です。

Cの業務範囲を超えています。

 

選択肢3. Bに、職場の同僚に過度な負担がかかっていないかを尋ねる。

適切で間違いです。

状況の整理をするために確認することは必要です。

選択肢4. Bに、職場復帰支援プランが計画通りに実施されているかを確認する。

適切で間違いです。

実態の把握のための問いになります。

選択肢5. Aに、病状や今後の見通しについて、主治医からどのように聞いているかを尋ねる。

適切で間違いです。

主治医の意見をどのように認識しているか、再度3者で共有する必要があります。

まとめ

復職に伴う様々な症状の変化に対し、公認心理師は、業務量の適切さや職場の配慮の状況の確認などと共に、Aの支援を図る必要があります。休職に至る流れと合わせて整理して覚えておきましょう。

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