公認心理師 過去問
第9回(2026年)
問80 (応用心理学 問3)
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問題
公認心理師試験 第9回(2026年) 問80(応用心理学 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
- ヒヤリ・ハット
- ヒューマンエラー
- ハインリッヒの法則
- スイスチーズ・モデル
- スタンダードプリコーション
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この過去問の解説 (3件)
01
本問では、
●組織的事故は、単独で発生するものではない
●複数の事象が連鎖して発生するという考え方
という点がポイントになります。
不正解です。
ヒヤリ・ハットとは、重大事故に至らなかったものの、事故につながる可能性があった事象のことです。
不正解です。
ヒューマンエラーとは、人の判断ミスや操作の誤りによって生じたミスのことです。
不正解です。
ハインリッヒの法則とは、1件の重大事故の背景には、300件のヒヤリ・ハットと29件の軽微の事故が存在するという考え方です。
正解です。
スイスチーズ・モデルとは、複数の事故防止策(防御壁)を立てていても、それぞれには欠陥(穴)があり、欠陥が重なることで事故が発生するというメカニズムを説明したモデルです。
不正解です。
スタンダードプリコーションとは、感染症の有無にかかわらず全ての患者に対して行う標準的な予防策のことです。
・スイスチーズ・モデル:複数の事故防止策の欠陥が連鎖して事故が発生する
・ハインリッヒの法則:重大事故の背景に多数の軽微な事故がある
という考えであることを押さえておきましょう。
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02
この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。
事故が起こる背景には様々な作用機序が背景にあると思います。
では、問題を見てみましょう。
間違いです。
長期的にみて、配慮不足や長期的に見過ごしてしまい、重症転帰に発展するおそれのある事故です。
間違いです。
人員的な事故を指します。
間違いです。
1件の重大な事故の背景には29件の軽度の事故と300件のヒヤリハットが存在するという意味です。
正解です。
事故は単独のミスでは起こりにくく、複数のミスがつながったとき(チーズの穴がつながったとき)に生じるという考えです。
間違いです。
感染対策の標準予防策、すべての人の血液、体液、汗を除く分泌物・排泄物、傷のある皮膚や粘膜は、感染性病原体を含んでいる可能性があると考えて行動すべきという考え方です。
典型的な事故の背景の考え方です。しくみも含めて丁寧に整理しておきましょう。
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03
組織的事故が複数の事象の連鎖によって発生するという考え方に対応するモデルを問う問題です。
産業・医療安全分野における事故発生メカニズムの代表的なモデルの理解が求められています。
(分野:産業・組織に関する心理学)
正解は「スイスチーズ・モデル」です。
事故には至らなかったものの、ひやりとした・はっとしたという危険な体験・事例を指します。
個々の危険事象の報告・収集の概念であり、複数の事象の連鎖による事故発生メカニズムのモデルではありません。
人間が意図せず誤った行動・判断を行うことを指す概念です。
事故の一要因として重要ですが、複数事象の連鎖という組織的事故全体のメカニズムを説明するモデルではありません。
ハインリッヒが提唱した経験則で、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故と300件のヒヤリ・ハットが存在するという
1:29:300の法則です。
事故の頻度の比率を示すものであり、複数事象の連鎖による発生メカニズムのモデルではありません。
リーズンが提唱した事故発生モデルで、組織の複数の防御層(スイスチーズのスライス)にはそれぞれ穴(欠陥・弱点)があり、
複数の層の穴が偶然一直線に並んだときに事故が発生するという考え方です。
各層は個人・チーム・組織・制度等の防御バリアを表しており、単一の原因ではなく複数の要因の連鎖が事故を引き起こすという組織的事故の本質を視覚的に示しています。
感染予防のための標準予防策で、全ての患者の血液・体液・分泌物を感染性があるものとして取り扱う医療現場の感染管理の基本概念です。
本問のポイントは「複数の事象の連鎖」というキーワードからスイスチーズ・モデルを想起できるかです。
ハインリッヒの法則・ヒヤリ・ハット・スイスチーズ・モデルはいずれも安全管理の文脈で出題されやすい概念であり、
ハインリッヒ=事故の比率、ヒヤリ・ハット=危険体験の報告、スイスチーズ=連鎖による事故発生という役割の違いで整理しておくと類似問題に対応できます。
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